『というのは表面上の記憶。
　上二人の姉妹機とは、正確には製造元が同じではない。上の姉妹機と提携をとっていた別の製作者がおり、そのあまりの完成度の高さに嫉妬し、上記２機を越えるべく製造されたのがアンヘルである。表向きは上２体と連携しさまざまな戦況に対応するため、なのだが実際は高出力の魔法による巻き込み事故に見せかけた破壊をもくろむ。
　そのためには"素材"から最高のものを用意するべく、まだ年端もいかない、恐らく物心さえつくかどうかな少女を素体、つまり"被検体"とした。
　素体となるべき"被検体"には徹底的な魔導知識、能力を詰め込み、途中で逃げ出したり、戸惑ったりと余計な手間を増やさぬよう、精神も徹底的に破壊、廃人とすることでまっさらな状態にされた。さらに"姉妹機"というところに付け込むためわざと無邪気な性格に調整、さらには善悪の区別を取り外しまさに"邪な気の無い殺意"を与えられる。

　そして完成した天使は"アルカンヘル"と名づけられ、一ヴァルキュリアシリーズとし世に放たれる。

　その凄惨たる製造方法により理想通りの性格となった"アルカンヘル"、"殺す"とこや"死"についてなんの疑念ももたず、親に言われたことを守る子供が如く、戦場では無邪気な笑顔であらゆる"生物"を惨殺虐殺し、気まぐれで生かされたものから"悪魔"と畏怖されるようになる。

　その後、ついに忌々しきヴァルキュリアシリーズの２体と戦場を共にする日が来るが、ふたりのＮＴ−Ｄに感応し暴走、殺意の無い殺意がただの殺意となり、周囲一帯を敵味方関係なく、皆殺しにし始める。
　が、やはりヴァリュキュリアの２体によってその暴走は食い止められた。
　凄惨な戦いの末、ついに"アルカンヘル"は撃墜、顔の左側を激しく損傷しそのまま行方知れずとなった。

　現在の性格は長期にわたる整備不全と、損傷によって天使核に異常をきたし、ある意味でいい方向にバグっている状態。
　しかし根底の部分がある故に、善と悪の境目をやや理解していない。時によっては異常とも言える行動に出ることもある危険性を孕んでいる。

　いまのところバグのおかげで安定しているが、支えとなるのはバグのお陰で"殺害対象"から"好意の姉"になったヴァルキュリアシリーズの２体の存在と、"好意"によって生まれた"恋愛感情"という余計なバグ、これの対象となる第三世代のとある天使の存在のおかげである。』

　今日はおねえちゃんに会えて嬉しかった！いっぱいいっぱいお姉ちゃんを感じられて幸せー！
　でもでもおねえちゃん、ちょっと元気なかったなぁ、こんどいっぱい励ましてあげないと！

　アリスというひとはパンツを穿かないらしい、でも恥ずかしいみたいなので絆創膏を貼っていた。これがうわさの変態ってやつなのね〜。
　わたしのぱんつあげようとおもったけど、いらないって言われちゃった。

　メリーっていう同じ天使の子にお姉さまって言われた、わたしはお姉ちゃん専用なんだけどなぁ。
　
　
　モノケロースに(物理的に)アタックしまくり、アリスにセクハラをメリーと共謀した。

　〜おとこのこ〜

　この前お姉ちゃんの気配！と思って駆け込んだら、お姉ちゃんは居なくて、かわりに同じまどーてんしのガウェインくんがいた。うーん、お姉ちゃんセンサー鈍ったかなぁ。

　ガウェインくんはわたしたちヴァルキュリアシリーズよりかなり後期に造られた型らしく、女の子しかいないと聞いていた天使のなかで、なんと男の子なんだって！
　でも男の子の割りにはわたしより非力だし、どちらかというとかわいいし？ていうか、身体は女の子みたいに柔らかかったなぁ。・・・しれっと抱きついたときのあの感触は男の子じゃあり得ないと思うんだよねぇ。
　うーん、気になる・・・。

　あ、そう言えばレーベお姉ちゃんとようやくちゃんとお話できたよー、なかなかタイミング合わなくて寂しかったんだからね！
　あ、あとはメリーちゃんがお姉ちゃんを狙ってるみたいだから、負けられなくなったね。

　※メリーにライバル心を抱き、レーベには敵わないことを悟り、ガウェインくんにただならぬ興味を持ちました。

　〜模擬戦にて〜

　同じようなタイプのロロくんに興味が湧いたようです、
。
　マスコットとして活躍する彼をみてししょーと言って追い掛け回すように、なお本人にししょーっていうと怒られるので本人の前では名前で呼ぶ。


　〜あたらしい家族？〜

　お姉ちゃんに彼氏ができました。アッシュという人らしいです。お姉ちゃん達だけじゃなく、おにいちゃんもできちゃったなぁ。

　〜模擬た天使〜

　なんの縁か集まった天使達で模擬戦をすることになったんだ。
　相手はメリーちゃんと、ロリちゃんていう新しい天使の子。そしてこっちはなんとガウェインくん！これは絶対負けられないね、勝っていいとこ見せないと！

　・・・と、思ってたんだけどロリちゃんの一撃の鋭さとメリーちゃんの守りの硬さに攻めあぐね、わたしの回復も追い付かずガウェインくんが倒されてしまい敗退・・・。

　あーあ、負けちゃったなぁ。えへへ、守るって言ったのにね・・・、ごめんね？ガウェインくん・・・。

　〜わたせなかった〜

　好きな人にはどんどん押すべし！ってイオセンパイがいってたから、思い切ってガウくんに手作りの手袋と帽子をプレゼントしようと思った。
　・・・だけど、わたしが用意する必要なんてなかったみたい・・・。もう、持ってたもんね、ガウくん・・・。
　えへへ、お姉ちゃんにでも押し付けようかなって思ったけど、やっぱりいらないよねこんなの・・・。

　寒空の下、パチパチと燃える火を暖にして・・・。

　〜希望シフト〜

　うん、落ち込んでたってしょうがないよね。好きなものは好きなんだから、諦めるなんてだめだよね！
　アッシュおにいちゃんと話して自分がバカだってわかった、もともと深く考えることなんて苦手なんだからやるだけ無駄なんだ！
　なら、いくしかない、もうとにかくぶつかるだけ。あの人にだって負けないんだから。

　いつか振り向かせてみせる、大好きなガウェインくんを！

　勘違いからエルタを恋敵としてライバル認定し、なにかと対抗心を燃やすようになりました。