堕ちたる“女帝” 知名度:30/35 価格:取引不能 〈カテゴリ〉ランク:〈ソード〉SS 形状:緩やかに反った片刃の長剣。鞘や柄、鍔には意匠化された白と黒の睡蓮があしらわれている。 概要:神紀文明時代に第二の剣陣営のとある神が創り出したと言われる22本の魔剣のうちの1本です。    既に神の名は歴史から失われていますが、模倣による創造に特化した神格で、ルミエルやイグニス、カルディアを参考に様々な魔剣を創り上げました。    この剣の本来の所有者はカオルルウプテですが、本人が振るうことは無かったと考えられています。    カオルルウプテとメティシエの実験によって意思を持った魔剣と化しており、人の姿を取ることも可能です。    その際はドレイクに近い姿を取り、竜化することもできます。これはカオルルウプテの無意識下での恐怖を読み取っての姿だといいます。    時に恐怖を抱かれながらも献身的にカオルルウプテに仕えた果てに小神へと昇格し、眠るカオルルウプテの守護の役を任されていたそうです。    やがて神紀文明の終焉と共に“女帝”もまた眠りにつきましたが、小神であったことと守護者としての在り方から稀にですが歴史上にその活動が記されています。    すでに小神としては信仰されておらず、神としての力はほぼ失っているものの、その本質は知性を持つ魔剣であり何処かで迷宮を作り眠っていると伝わります。        しかしながら現在、この魔剣は竜としての在り方が故かフォールンソウルに侵され、クィーン種のフォールンドラゴンと化してしまっています。        ※知名度30のみの突破の場合、フォールンに侵されていることは判明しません。 用法 :必筋:命中:威力:C値:追加D:備考 1H両:15:+5:40: I: +5:銀製、魔法の武器 2H :15:+5:50: I: +5: ランク効果 ○終わることなき地獄の苦役  この魔剣によるダメージでHPが0以下になったキャラクターは、通常の生死判定を行わず、成功したものとして扱います。  代わりに精神力ボーナスを用いて生死判定と同様の処理を行い、失敗した場合は深い眠りにつき意識が消失します。  これによって眠ったキャラクターは“女帝”の意のままに動く傀儡と化します。細かな処理は魔神の苗床第5段階に準じます。  この効果への抵抗失敗は生死判定の失敗と同じように、[剣の託宣/運命凌駕]の宣言によって無効化することが可能です。   ○無限労働への誘い  この魔剣によるダメージはHPとMPに同時に与えられます。  これによりMPが0になったキャラクターは、MPを0まで減らした後の超過分をペナルティ修正とし、「終わることなき地獄の苦役」による生死判定と同様の処理が行われます。  HPとMPが同時に0以下となった場合は、双方の処理をそれぞれ別に行う必要があります。   ○怠惰なる堕ちた竜  この魔剣が先制判定の結果、先攻となった場合、先攻とはならず自動的に後攻になります。  その場合、この魔剣と同陣営のすべてのキャラクターは「ウェイトアクション」を習得しているものと扱います。  さらに、先攻の陣営のキャラクターの手番がすべて終わるまでの間、すべての合算ダメージが半減されるようになります。  この魔剣が戦場にある場合、所有者と「眠り姫の守り刀」で指定されたキャラクター以外のすべてのキャラクターは、  先制判定に−25のペナルティ修正を受け、先制判定に自動成功することがなくなります。  本来であれば何らかの効果によって先制判定に自動成功となる場合、代わりに−25のペナルティ修正を受けなくなります。   非ランク効果 ○眠れる姫を喰らうもの  この魔剣が指定したキャラクターが、この魔剣の20m以内の場所で眠っている場合、そのキャラクターが受けるありとあらゆるダメージを「−25」点します。  また、そのキャラクターが見ている夢の中に自身の分体を発生させ、ある程度の干渉を行うことができます。  夢の中で指定したキャラクターを堕としきった場合、そのキャラクターの記憶や能力、容姿などすべてを奪うことができます。  奪われたキャラクターは特殊なダムドと化し、どのような手段によっても元に戻ることはありません。   ○嗤う女帝  「眠れる姫を喰らうもの」で指定されたキャラクターが持つ能力にある「女帝」の文言はこの魔剣そのものを示しています。  この魔剣はこれらの影響下にある存在に、あたかもそのキャラクターが「女帝」であるかのように振る舞わせることが可能です。  「眠れる姫を喰らうもの」で指定されたキャラクターがその事を知覚し、魔剣の影響化から逃れることを望んだ場合は即座に起床することができます。  そうした場合、そのキャラクターのもつこれらの特殊能力は失われ、同時に失われていた能力がある場合はそれを使用可能になります。   ○模倣する魔剣  《武器習熟A/ソード》を習得しているキャラクターの場合、〈“微睡む白刃”〉として扱い、使用することが可能です。  その場合であっても、命中力判定及び追加ダメージへの修正は+5のままとなります。   ○大神の佩剣  25レベル以下のキャラクターはこの武器を装備することができません。  例外的に、既に「女帝」の傀儡となっているキャラクターにならば装備させることが可能です。  その場合、そのキャラクターは「女帝」の意思で行動が行われます。  その際には言動や癖などを完璧に模倣できますが、記憶に関しては傀儡と化す直前、一月程度を把握できるに留まります。