“女帝”の銘を持つ魔剣 知名度:35/40 価格:取引不能 〈カテゴリ〉ランク:〈ソード〉SS 形状:緩やかに反った片刃の長剣。鞘や柄、鍔には意匠化された二種類の黒い睡蓮があしらわれている。 概要:神紀文明時代に第二の剣陣営のとある神が創り出したと言われる22本の魔剣のうちの1本です。    既に神の名は歴史から失われていますが、模倣による創造に特化した神格で、ルミエルやイグニス、カルディアを参考に様々な魔剣を創り上げました。    この剣の本来の所有者はカオルルウプテですが、本人が振るうことは無かったと考えられています。    カオルルウプテとメティシエの実験によって意思を持った魔剣と化しており、人の姿を取ることも可能です。    その際はドレイクに近い姿を取り、竜化することもできます。これはカオルルウプテの無意識下での恐怖を読み取っての姿だといいます。    時に恐怖を抱かれながらも献身的にカオルルウプテに仕えた果てに小神へと昇格し、眠るカオルルウプテの守護の役を任されていたそうです。    やがて神紀文明の終焉と共に“女帝”もまた眠りにつきましたが、小神であったことと守護者としての在り方から稀にですが歴史上にその活動が記されています。    すでに小神としては信仰されておらず、神としての力はほぼ失っているものの、その本質は知性を持つ魔剣であり何処かで迷宮を作り眠っていると伝わります。        しかしながら現在、この魔剣は竜としての在り方が故かフォールンソウルに侵され、クィーン種のフォールンドラゴンと化してしまっています。    また、だれにも装備されていない場合に関しては常にランク効果も含めすべての能力が有効になっているものと扱われます。    ※知名度の右側の40は弱点値のようなものです。   用法 :必筋:命中:威力:C値:追加D:備考 1H両:15:+5:40: I: +5:銀製、魔法の武器 2H :15:+5:50: I: +5:   防護点:50 HP:500 MP:80 クリティカル不可:ソード、スピア、投擲(※)、ボウ、クロスボウ、雷、炎、風、水・氷  構造物として扱いますが、例外的に「呪い」「精神効果」属性が有効です。  また、ダメージ以外の効果による直接的な破壊効果の影響を一切受けません。  ※:投擲武器は、ソードやスピアとしても使用可能なもののみクリティカル不可とします。   ○脆弱な精神  この魔剣への「宝物鑑定判定」で達成値「40」以上となった場合、精神効果属性ダメージが防護点を無視して有効になります。  また、この効果が適用されている場合、【カオス・イクスプロージョン】の「属性なし」は精神効果属性ダメージに準じる扱いであるものとします。   〆神聖魔法限定20レベル(カオルルウプテ・フラクシス)/固定達成値「0」  眠りの神と霧闇神の特殊神聖魔法のみを行使できます。なお、【サモン・フォールンドラゴン】可能な対象は存在しません。  これらの効果に対して抵抗したり、解除を試みる場合にも「強制怠惰領域」の効果が影響します。   ○魔法適正=すべて   ○魔力充填=40点   ランク効果 ○終わることなき地獄の苦役  この魔剣によるダメージでHPが0以下になったキャラクターは、通常の生死判定を行わず、成功したものとして扱います。  代わりに精神力ボーナスを用いて生死判定と同様の処理を行い、失敗した場合は深い眠りにつき意識が消失します。  これによって眠ったキャラクターは“女帝”の意のままに動く傀儡と化します。細かな処理は魔神の苗床第5段階に準じます。  この効果への抵抗失敗は生死判定の失敗と同じように、[剣の託宣/運命凌駕]の宣言によって無効化することが可能です。   ○無限労働への誘い  この魔剣によるダメージはHPとMPに同時に与えられます。  これによりMPが0になったキャラクターは、MPを0まで減らした後の超過分をペナルティ修正とし、「終わることなき地獄の苦役」による生死判定と同様の処理が行われます。  HPとMPが同時に0以下となった場合は、双方の処理をそれぞれ別に行う必要があります。   ○怠惰なる堕ちた竜  この魔剣が先制判定の結果、先攻となった場合、先攻とはならず自動的に後攻になります。  その場合、この魔剣と同陣営のすべてのキャラクターは「ウェイトアクション」を習得しているものと扱います。  さらに、先攻の陣営のキャラクターの手番がすべて終わるまでの間、すべての合算ダメージが半減されるようになります。  この魔剣が戦場にある場合、所有者と「眠り姫の守り刀」で指定されたキャラクター以外のすべてのキャラクターは、  先制判定に−25のペナルティ修正を受け、先制判定に自動成功することがなくなります。  本来であれば何らかの効果によって先制判定に自動成功となる場合、代わりに−25のペナルティ修正を受けなくなります。   ○強制怠惰領域  この魔剣に対して何らかの影響を与える為の行動判定の達成値に対し、常に−40のペナルティ修正を与えます。  また、「眠れる姫を喰らうもの」で指定されたキャラクターに対しての行動判定と、それの行動からの生命・精神抵抗力判定と回避力判定に−20のペナルティ修正を与えます。  これによって達成値が負の値をとった場合、その行動は自動失敗したものとして扱われます。(これによって経験点は得られません)  双方のペナルティ修正が重複することはなく、同時に適用される行動の場合であってもペナルティ修正は−40に留まります。   非ランク効果 ○眠れる姫を喰らうもの  この魔剣が指定したキャラクターが、この魔剣の20m以内の場所で眠っている場合、そのキャラクターが受けるありとあらゆるダメージを「−25」点します。  また、そのキャラクターが見ている夢の中に自身の分体を発生させ、ある程度の干渉を行うことができます。  夢の中で指定したキャラクターを堕としきった場合、そのキャラクターの記憶や能力、容姿などすべてを奪うことができます。  奪われたキャラクターは特殊なダムドと化し、どのような手段によっても元に戻ることはありません。  既に堕ちているキャラクターや夢をみないキャラクターを指定した場合には、そのキャラクターから何かを奪ったりダムド化させることはできません。   ○嗤う女帝  「眠れる姫を喰らうもの」で指定したキャラクターに何かしらの特殊能力を習得させることができます。  これによって習得させられる特殊能力はまず1つと、それと因果関係のあるもう1つの計2つまでです。  この習得により、そのキャラクターが持っていた一部の能力が失われることがあり、その場合の方が特殊能力の効果は高くなります。  これらの効果によってキャラクターが習得させられた能力にある「女帝」の文言はこの魔剣そのものを示しています。  この魔剣はこれらの影響下にある存在に、あたかもそのキャラクターが「女帝」であるかのように振る舞わせることが可能です。  「眠れる姫を喰らうもの」で指定されたキャラクターがその事を知覚し、魔剣の影響化から逃れることを望んだ場合は即座に起床することができます。  そうした場合、そのキャラクターの習得させられた特殊能力は失われ、同時に失われていた能力がある場合はそれを使用可能になります。   ○大神の佩剣  25レベル以下のキャラクターはこの武器を装備することができません。  例外的に、既に「女帝」の傀儡となっているキャラクターにならば装備させることが可能です。  その場合、そのキャラクターは「女帝」の意思で行動が行われます。  その際には言動や癖などを完璧に模倣できますが、記憶に関しては傀儡と化す直前、一月程度を把握できるに留まります。   ○遅すぎる目覚め  武器として装備させられる傀儡ないし25レベル以上のキャラクターと、「眠れる姫を喰らうもの」で指定したキャラクターが周囲に1人もいなくなった場合、  この魔剣は魔剣としてのデータではなく、人の姿を取りキャラクターとして扱うようになります。  それが戦闘処理中であれば、即座に竜化を行い戦闘が続行されるでしょう。その際、「強制怠惰領域」以外の効果はそのまますべての部位にあるものとして扱います。  また、魔物データとして扱う場合であっても防護点の扱いは構造物に準じ、(魔物としての)弱点値を抜いた場合であっても「脆弱な精神」のみ有効となります。