「師団」について   ―改定版― ver.1.1 Q:前と何が変わったの? A:前は多部位のような表記がされてるのに、多部位の経験点が入らないのは悲しいという意見を受け、  ルールを見直し、多部位経験点が入るルールでは、多部位の経験点が入るように改定しました。   また、このルールを見なくてもいいように、魔物のデータの特殊能力に表記できるようにまとめました。 「師団」は、大規模な戦闘で出てくる大量のゴブリンなどの雑兵を、1つのキャラクターとして扱い、戦闘を簡略化させるルール(能力表記)です。イメージとしては、「レギオン」や「群れ」を思い浮かべてください。 ・特徴1 集団の大きさを部位数とHPで表現 また、分類に「師団」を追加   「師団」は数体〜数十体の魔物を1つのキャラクターにまとめてあるため、普通の魔物よりHPが多くなっています。   また、集団であることは範囲攻撃に弱いことでもあります。それを表現するため、多部位の魔物となっています。   つまり「師団」の規模は「HP」と「部位数」で表現されます。   また、「師団」であることを明確にするため、魔物の分類に「師団」を追加します。    例:分類:蛮族 師団  ・特徴2 師団のHPの簡略化   「師団」の各部位のHPを管理するのは大変なことです。   そこで、各部位のHPをすべて合算させて、「師団」の共有HPとして管理します。   各部位にダメージが入った場合、共有HPから減少させることになります。   この共有HPが「1」点以上ある場合、すべての部位は行動を続けられます。   この共有HPが「0」点以下になった場合、この魔物は生死判定を行わず死亡扱いになります。 ・特徴3 師団は回避・抵抗をしない そして柔らかい   「師団」は回避や抵抗をしません。   「師団」はPCにとって、取るに足りない雑兵の集まりです。   PCの攻撃や魔法は必中します。   ただし、「命中判定」「行使判定」は必須です。当然、自動失敗となれば、攻撃や魔法は失敗します。   そして、「師団」は基本的に防護点は0です。   防護点の高いモンスターの「師団」は、HPをさらに増加させることで補填させます。 ・特徴4 師団は「良い効果」も「悪い効果」も受けない   「師団」はHP減少以外に「副次効果」を発揮する攻撃や魔法、特殊能力の効果や影響を受けません。   (「絡み」や「投げ」「ウィンドストーム」の転倒効果など)      同様に、HPに直接ダメージを与える魔法や特殊能力の効果を受けますが、   それ以外の効果や影響を受けません。これは当然、良い効果も含みます。   また、回復魔法などでHPが回復することもありません。   【例外】    「師団」の能力を持つ魔物が、自身に効果を与える能力所有している場合、     その特殊能力の効果は有効になります。(「〇自己再生」など)    「師団」を対象にする能力や、「師団」に効果があると明記されている能力も有効です。    (「〇半径10m以内の「師団」の打撃点+5」、     「〆動作譲渡=1体/接触 この能力は「師団」にも効果があります」など) ・特徴5 師団はHP0以下で死亡、蘇生もしない   「師団」の能力を持つ魔物は、HP0以下になると生死判定を行わず死亡扱いになります。   また、魔法や特殊能力で蘇生はしません。   イメージとしては、殲滅、戦意喪失、敵前逃亡などで集団を維持できなくなり、   ゲーム的な障害にならなくなった状態です。 ・特徴6 師団の攻撃は必中   「師団」は命中判定をしません。対象に必中でダメージを与えます。   特殊能力も(設定によりますが)ほとんどが必中となります。 ・特徴7 師団のいる陣営の手番開始時に、敵陣営にダメージ   「師団」を保有する陣営の手番が開始されたタイミングに、敵陣営に師団ダメージを発生させます。   師団ダメージは必中で、「2d+(戦場内の全ての「師団」のlvの合計)」点の魔法ダメージです。    例)lv3、lv5、l7の師団がいた場合、師団ダメージは「2d+15」となります。  #######################################################################################  これらのルールを魔物データにすると以下のようになります   * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *   〇雑兵 この魔物は回避や抵抗を一切しません。それ以外の敵対的な行動も抵抗しません。 〇小細工無用 この魔物はHP減少以外に「副次効果」を発揮する攻撃や魔法、特殊能力の効果や影響を受けません。   (「絡み」や「投げ」「ウィンドストーム」の転倒効果など)   同様に、HPに直接ダメージを与える魔法や特殊能力の効果を受けますが、   それ以外の効果や影響を受けません。これは当然、良い効果も含みます。   また、回復魔法などでHPが回復することもありません。   【例外】     この能力を持つ魔物が、自身に効果を与える能力所有している場合、     その特殊能力の効果は有効になります。(「〇自己再生」など)    「師団」を対象にする能力や、「師団」に効果があると明記されている能力も有効です。    (「〇半径10m以内の「師団」の打撃点+5」、     「〆動作譲渡=1体/接触 この能力は「師団」にも効果があります」など)    効果範囲内すべてに影響のある特殊効果の影響は有効です。(守りの剣の効果など)    それ以外についても、AOGのレギオンを参考にしてGMが効果があるかどうかを裁定します。 〇HPとMPの共有/対象:すべての部位   すべての部位はHPとMPを共有しています。   ゲーム的には、すべての部位のHPとMPをそれぞれ合計してこの魔物の共有HP、共有MPとします。   各部位のHPやMPの増減があった場合、この共有HP・MPの値が変動します。   この共有HPが「1」点以上ある場合、すべての部位は行動を続けられます。   この共有HPが「0」点以下になった場合、この魔物は生死判定を行わず死亡扱いになります。   また、魔法や特殊能力で蘇生はしません。 〇師団ダメージ  「師団」のいる陣営の手番開始時に、敵陣営のすべてのキャラクターに「師団ダメージ」を発生させます。  師団ダメージは必中で、「2d+(戦場内の全ての「師団」のlvの合計)」点の魔法ダメージです。   ※「師団」の部位数がいくつあったとしても、計上されるlvは1回のみです。   * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * これを魔物データの「●全身」の欄に記載させ、分類に「師団」を付け加えます。 複数の師団のデータがある場合、これを「師団の基本セット」として別所に記載し、簡略表記させましょう。 あとは、「●部位」の欄に「〆師団の攻撃/必中 (効果 ※魔物によってさまざま)」を付け加えるだけです  #######################################################################################    サンプルモンスター  ####################################################################################### 名称:コボルド槍持部隊 モンスターレベル:3 分類:蛮族 師団 知能:低い 知覚:五感 反応:敵対的 言語:交易共通語、汎用蛮族語、妖魔語 生息地:森、山、洞窟 知名度/弱点値:6/11 弱点:魔法+2 先制値:10 移動速度:12 生命抵抗力:― 精神抵抗力:― コボルドの群れ(武器)/命中力:―/打撃点:2d+3/回避力:―/ 防護点:0/共有HP:30/共有MP:10 部位:2 コボルドの群れ*2 コア部位:なし ●全身 〇師団の基本セット ●コボルドの群れ 〇身代わり    この能力は「師団」にも効果があります。   自身と同じ座標、もしくは同じ乱戦内に存在するキャラクターの身代わりになります。   AOGレギオンと同様の能力です。(AOG114P) これから下は、身代わりの説明です。   近接攻撃や魔法、特殊能力などで攻撃され、適用ダメージが出たタイミングで身代わりの宣言ができます。   その後、適用ダメージを自身のHPから減少させます。   10点だけ身代わりとかはできません。   身代わりを宣言したらすべてのダメージを受け持たなければなりません。   この処理でHPが0以下になったとしても、余剰ダメージを身代わりをしてもらった側が受けることはありません。   身代わりをすると、はHP減少以外に「副次効果」を発揮する攻撃や魔法、特殊能力の効果も、   身代わりをした側が受け持つことになります。「師団」はそれらの効果の影響を受けないため、   実質、無効化されます。   (「絡み」や「投げ」「ウィンドストーム」の転倒効果など)   身代わりが宣言できるのは、HPに適用ダメージが発生した時のみです。   HPが減少しない魔法や特殊能力、MPだけにダメージ、鎧などでダメージが相殺、などでは宣言できません。 〆動作譲渡=1体/接触 この能力は「師団」にも効果があります。   任意のキャラクター、もし複数部位があるならそのうち1つの部位の主動作の回数を1回増やします。 戦利品  自動:宝石(300G/-) 解説  戦闘中、武器の受け渡しや騎獣の世話など裏方の作業をし、  戦闘を円滑に進める中間(ちゅうげん)のような役割を担っているコボルドの部隊です。  いざとなれば、身を挺して身代わりにもなります。  このように非常に優秀なサポート力があるのにも拘らず、攻撃力が皆無だという理由で、  正当な評価をする者は少なく、あっさり使い捨てにされる存在です。  ####################################################################################### 名称:ゴブリン投石部隊 モンスターレベル:3 分類:蛮族 師団 知能:低い 知覚:五感(暗視) 反応:敵対的 言語:汎用蛮族語、妖魔語 生息地:森、山、洞窟 知名度/弱点値:5/10 弱点:魔法+2 先制値:11 移動速度:11 生命抵抗力:― 精神抵抗力:― ゴブリンの群れ(武器)/命中力:―/打撃点:2d+4/回避力:―/ 防護点:0/共有HP:40/共有MP:12 部位:3 ゴブリンの群れ*3 コア部位:なし ●全身 〇師団の基本セット 〇師団ダメージ=+3   師団ダメージが「自身のレベル+3点」になります。 ●ゴブリンの群れ 〆投石/必中   「射程/10m」「形状:射撃」「半径3m/5」「2d+4」物理ダメージ 戦利品  自動:宝石(300G/-) 解説  精密射撃を持たない、恐るべきゴブリンの寄せ集め投石部隊です。  ####################################################################################### 名称:レッドキャップ突撃部隊 モンスターレベル:4 分類:蛮族 師団 知能:低い 知覚:五感(暗視) 反応:敵対的 言語:汎用蛮族語、妖魔語 生息地:森、山 知名度/弱点値:7/12 弱点:命中+1 先制値:9 移動速度:13 生命抵抗力:― 精神抵抗力:― レッドキャップの群れ(武器)/命中力:―/打撃点:2d+7/回避力:―/ 防護点:0/共有HP:60/共有MP:10 部位:5 レッドキャップの群れ*5 コア部位:なし ●全身 〇師団の基本セット ●レッドキャップの群れ 〆レッドキャップの一撃/必中 自身の存在する乱戦エリア内の任意のキャラクターに「2d+7」点の物理ダメージ 〆群れの攻撃/必中 自身の存在する乱戦エリア内の任意の敵すべてに          「2d+残りのHPの1/5(端数切捨て)」点の物理ダメージ           この特殊能力を使うと、自身の他の部位はこの特殊能力を同じラウンドに使うことはできません。 戦利品  自動:宝石(400G/-) 解説  オレたちゃ命知らず 怯まず 突撃  オレたちゃ命知らず 前世も 突撃  オレたちゃ命知らず 来世も 突撃  いつか突破できるさ オレたちゃ命知らず  #######################################################################################