◇レベル5 コボルドガジェッティア <蛮族> 知能:人間並み 知覚:五感 反応:中立 言語:交易共通語、汎用蛮族語、レイヴン語、魔法文明語 生息地:試練の遺跡第8層「常春の辺獄」 知名度/弱点値:17/20 弱点:魔法ダメージ+2点 先制値:2d+8 移動速度:30 生命抵抗力:9(16) 精神抵抗力:12(19) ■攻撃方法:命中力:打撃点:回避力:防護点:HP:MP スリングショット: 9(16): 2d+8 : 8(15): 7 :79:61 ◇特殊能力(○常動型、〆主動作型、☆補助動作型、☑宣言型、▽条件型、▼条件選択型) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ○挫けぬ心 ○試練を課すものⅢ ○未知への探索者/8(15)  スカウト、セージ技能で行える判定を基準値8で行えます。また、先制判定を固定値ではなく行為判定で決定します。 ○精密射撃 〆スリングショット  スリングショットによる攻撃は、「射程:30m」の射撃攻撃として扱います。  また、この武器によってダメージを与える場合、装備者は任意に最大ダメージを【1】点とすることが出来ます。 ○渦巻き鉱のお守り(デュランディル)【装備品】  この魔物は、自身が発明した装飾品「渦巻き鉱のお守り」を装備しています。  近接攻撃を命中させられた場合、そのダメージの多寡に関わらず、【1】点の呪い属性の魔法ダメージを与えます。 ☆夢幻のバッグ【装備品】  取り出せど取り出せどいくらでもアイテムが出てくる不思議な荷物袋を背負っています。  補助動作で「20000ガメル以下」で購入可能なアイテムを取り出す事ができます。取り出すアイテムの年代に制限はありません。  ただし、同じアイテムは1ラウンドに1個しか取り出せず、取り出したアイテムは次の手番の開始時に消滅します。 〆☆賦術(紋章符術)/基準値9  独自に発明した、魔力を込めた呪符を投射機構を持った道具によって射出して効果を与える──後の時代に【賦術】と呼ばれるものに酷似した技術を使用します。  効果はそれぞれの賦術と同様に扱います。  賦術【ヴォーパルウェポン】【クリティカルレイ】【ポイズンニードル】【パラライズミスト】【イニシアティブブースト】【ディスペルニードル】【ヒールスプレー】【スラッシュ フィールド】【レストフィールド】を習得しています。  それぞれの賦術はすべてAランクが無制限に、Sランクが合計で8回まで、SSランクが合計で2回まで使用できます。  また、これらの射程はすべて「+10m」されるものとして扱います。 ☆遺失魔法:物器術/魔力9  この魔物は、【☆レリーズ】の遺失魔法を使用します。  データは、下記の特殊能力を参照してください。 ☆レリーズ【遺失魔法】 【対象:術者 射程:術者 形状:- 時間:10秒 抵抗:なし 消費MP:10 属性:-】  アイテムに自身のマナを注いで最適化し、それらが持つ秘めた力を引き出します。  この魔法を行使した場合、「何らかの達成値や目標値」「ダメージや回復量」を持つアイテムを使用した時に、サイコロを振ってそれらを改めて決定する事ができます。  ・達成値や目標値を求める場合(例:オルガンを弾く人形、マジックカバルコッファーなど)は【2d+ガジェッティア技能の魔力+本来の基準値/2(端数切り上げ)】として扱い ます。   この判定は知力を基準としますが、行使判定としては扱われません(ソーサラースタッフなど、行使判定へのボーナス修正は適用されません)。  ・ダメージや回復量を求める場合、追加で【ガジェッティア技能の魔力】点が追加されます。 ☑シンセサイゼーション【独自型秘伝:宣言型】  1回の主動作で、主動作で使用するアイテムの使用とポーション類の使用を同時に行えます。どちらの動作を先に行っても構いません。  1回の手番に複数の主動作を行う場合、別の主動作では別のポーション類を使用できます。 ○マグニフィケート【独自型秘伝:常時型】  ガジェッティア達が開発した特殊な噴霧器を瓶に取り付け、ポーションを噴霧します。  主動作でポーションを使用する際、「射程:接触」「抵抗:なし」として扱います。 ☑ミスティショット【独自型秘伝:宣言型】  荷物袋から様々な道具を装填して発射します。最大の射程を「30m」として、スリングショットによる射撃攻撃を行います。  この攻撃では、弾の代わりに「カテゴリ<投擲>」「ポーション類」「投擲して使うアイテム」「矢弾」を射出できます。  身に付けていない装備品や装飾品であっても、所持していれば取り出して使う事が可能です。  命中した場合、射撃攻撃のダメージを算出し、その直後にアイテムの効果が対象を中心に発動します。  この時<投擲>武器を投射した場合は、その武器の威力レートを基準としてダメージを決定します。固定値のキャラクターの場合、打撃点を【-6】点した数値を基本ダメージとして 扱います。 ○イン&アウト【独自型秘伝:常時型】  荷物袋などから装飾品を取り出して装備する、足元に落ちているものを拾う、同じ座標にいるキャラクターにアイテムを手渡すなどの行動を、補助動作で行えるようになります。 〆☆魔封のスクロール【消費アイテム】【発声不要】【補助動作でも1ラウンド1個まで使用可能】  異端技術がその粋を極めて創り上げた、【プリセット・ドール】のように魔法を封じ込め、誰でも扱えるようにした使い捨てのアイテムです。スクロールを開く事で封じ込められた魔 力が解放され、魔法と同じ効果を発揮します。  仕込んでおける魔法のレベル、系統などに制限はありませんが、「消費:特殊」の魔法や、MP以外を消費しなければならない魔法は仕込む事ができません。  スクロールに対して魔法を行使すると、その行使判定の達成値の「1/10(端数切り上げ)」の値が、このアイテムを使用した時の精神抵抗力判定の目標値として適用されます。  仕込んだ魔法の解放時にMPは消費しません。  発動した魔法は、スクロールを始点として元の魔法の射程と同様に、使用者が任意に対象を決定して発動します。発動した魔法に対しては、使用者が習得している《魔法誘導》《魔法 制御》《鷹の目》以外の効果は一切ありません。  魔法の行使者とスクロールの距離に制限はありません。  このアイテムは、主動作・補助動作のどちらでも解放できます、ただし、補助動作による発動は1ラウンドに1回しか出来ません。  また、魔法の発動の成否に関わらず、使用後にスクロールは消費されます。  この魔物は、【12枚】のスクロールを懐に忍ばせています。封じ込められている魔法は真語魔法、操霊魔法、深智魔法、神聖魔法(クス)、妖精魔法、召異魔法、秘奥魔法、魔導術、 士道術、地脈術、生存術、退魔術、気功術のうち、「対象:空間」「対象:乱戦エリア」「対象:1体+1体」以外のものから選出されています。  スクロール解放時の抵抗判定の目標値は一律して「4」であり、この数値は【☆レリーズ】の対象となるものとしても扱います。 ◇戦利品   自動:白紙のスクロール(8,000G/-)*1d-1  2~6:渦巻き鉱のお守り(デュランディル)(25,000G/-) 7~12:クレストグラフシューター(40,000G/-)  13~:底なしの荷物袋(80,000G/黒白) ◇解説  古代魔法文明時代において、その存在をあらゆる歴史と資料から抹殺された"異端技術者"の片割れ、それこそがこのコボルドが名乗る「ガジェッティア」の一団です。  彼らの価値観は「今の時代に無い道具」を作る事にありました。即ち、魔力の込め方、使い方の思想、それら全てを研究し尽くした上で存在しない発想を飛び出させる、魔法とは袂を 分かった時代の最先端と言えるものでした。  魔術師達が作ったマジックアイテムを、ガジェッティアはその秘術でもって解析し、使いこなすという光景は、魔法文明の中期から後期にかけて密かに見られるものであり、どちらも 相手を利用しようとしていた節があります。  しかし、犬猿の仲であった魔法との関係は、ガジェッティアのうち誰かが発明した「スクロール」によって一挙に塗り替わります。魔法を誰もが扱えるようにする、という貴族社会で は有り得ないその思想は、数千年の後、時代が移り変わった後ならばともかく、その時代においては最優先で廃されるべき怨敵として成り代わりました。  結果から言えば、異端技術はイスカイアのみならず、魔法文明(デュランディル)という時代の名の下に粛清されました。その後、「支配力」を以て異端技術はその存在の全てを抹消 されるに至ります。  そしてコボルドと変じた今も、試練の遺跡にて番人となり、用心棒であるブレードスナッパーとともに最深部へと続く道を守っています。