<グランドオーダー・コンプリカシオン(応急修復品)>  知名度:35 <道具> 基本取引価格:1,740,800G(非売品) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  多大な魔力を込められた白金と、ほぼ純粋に近い魔銀を以て作製された懐中時計です。  総部品数は637個にも及びますが、修復品である為代用物も多々使われており、もう一度壊れたら二度と修復は出来ないと思われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  神紀文明時代が終わり魔法文明時代へと時代が遷ろうとしていた中において、神の末裔とされる技術者が作ったとされる伝説的な懐中時計です。  アストレイドによる災厄がデュランディルにより終焉を迎えた後、版図を広げつつあったイスカイア王国によりその設計図のみが発掘されたと言われています。  図面を元に様々なアプローチで再現が試みられましたが、世界に君臨した神聖イスカイア帝国においてもその再現は不可能であったのか、如何なる資料にもその完成は 記されていません。  AD6000年以降──暗黒時代においてこの図面も失われ、この未完成のまま終わった図面は遠い伝説の存在となり、それもまた長い歴史の土中に埋もれていきました。  しかし、ある遺跡において発掘された「時の止まった懐中時計」と「旧主の術法書」によってこの懐中時計こそがその真作であり、また整備方法も記されていた事から 現代のミラボアにおいて応急処置が為され、再び動き始める事になります。  あくまでも応急処置であるため長く時を刻む事はありませんが、そこに秘められた魔力は未知なる──遺失した技術がふんだんに使われていました。  仮にこれが完全な状態であったならば、取引価格はこの50倍ほどになったかもしれません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 〆時のキセキ(不完全)  時計の針を押し留め、周囲の「半径10m」の空間をあらゆる概念・干渉から隔絶させます。  時計の竜頭を押し込んで念じると、周囲の空間は即座に切り離されます。解除する時はは竜頭を引き、再び念じる事で時が再び刻み始めます。  この空間は、内部にいるキャラクター以外のすべての時間を止めます(実際には違うようですが、【好きなだけ時間を使える】と考えてもらって構いません)。  また、この空間にいるキャラクターは、外部からのいかなる干渉も受けません。  ただし、この空間から外に対して干渉することは出来ません。  この効果は、2回まで使用可能です。3回目を使用した場合、このアイテムは破損し、二度と使用できなくなります。 ▽オーダー・グランドバトル  この懐中時計を所持するキャラクターが戦闘状態にあり、かつ敵陣営において【最大の魔物レベルが30以上】の場合に限り、【範囲:戦場ひとつ】【対象キャラ クター:自陣営 かつ レベル20未満のすべてのキャラクター】に対して、以下の能力を与えます。 ○試練を超えるもの(不完全)  この懐中時計は、試練の褒章として所有者の仲間を強化する特殊な性質を持っています。この能力を持つキャラクターは、以下のようなボーナス修正を得ます。  ・あらゆる行為判定に【+25-(自身のレベル)】のボーナス修正を受けます。  ・発生させるあらゆるダメージが【+25】点上昇します。  ・威力表を使用した場合、その威力は【20(最大100)】高いものとして扱われます。固定値のキャラクターの場合、打撃点決定にさらに2dが追加されます。  ・防護点が【+20】点されます。  ・最大HPが【+150】点、最大MPが【+100】点されます。  ・技能レベルを問わず、あらゆる判定において「超成功」が発生しうるようになります。 ▼星の智慧の祝福  あらゆる過去と未来を見通す星の祝福により、如何なる困難であっても不可能なまま実現を可能とします。  1日に1回だけ、行為判定を行った際に、その2dの出目を見てから「自動成功だった」事にできます。 ▼叡智の託け/運命干渉(不完全)【非超越者専用】  時計の針が見えざる時の流れに干渉して、僅かに運命を動かします。  あらゆる自身の行為判定もしくは威力表使用などで2dを振った時、それを振り直す事ができます。また、自身を対象としたものであれば、他者が行ったそれも同 様に振り直させる事が可能です。  振り直した場合は1回目に振った出目は破棄され、後に振った出目が適用されます。  この効果は、[剣の加護/運命変転]や特殊神聖魔法【ラック】、特殊能力「月の舞」などで出目を変更した判定には使えません。  この能力は1ラウンドに1回だけ使用でき、連続したラウンドには使用できません。  但し、運命を司る第四の魔剣フォルトゥナの権能とは致命的に相性が悪い為、[剣の託宣/運命凌駕]を所持しているキャラクターは、この能力を使用できません。