<グリモア・オブ・メガロマニア> 基本取引価格:500,000(非売品)  知名度:35 <魔導書>SS ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ◆形状  題字と一枚の羽が白銀の箔押しで描かれた非常に分厚い魔導書 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ◆由来と評価  ラクシアという世界そのものの敵対者、即ち"厄災"たると認定された、過去に存在しなかった創作者達の戦利品として見つかった一冊の浩瀚な書物です。  非常に分厚いその頁の中には、彼らが用いたとされる失われた技術や研究の成果が詳細に記されています。  しかし魔術的な再現は現時点においては不可能であり、技術系統においては非常に扱いが難しく、或いは過去においても存在が確認されていない道具などを使用しており、 その信憑性と実在性に関しては疑問視する声が多く持たれています。  ですが、真にそれらの遺物に向き合う程の才の持ち主であれば、そこから拾い上げられるものもあるかもしれません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ◆秘伝の章  ┗【アップルゲイト流豪剣術】  ┗【ウォーヘッド流傭兵戦技】  ┗【エルデン式決闘柔術】  ┗【ニエット亜流抜刀術】  ┗【ブラックアート:火薬庫】 ◆魔力の章  ┗【エニグマンサー/魔導術】  ┗【エクスキャバリア/士道術】  ┗【ジオニックルーラー/地脈術】  ┗【ストライダー/生存術】  ┗【セイクリッド/退魔術】  ┗【フェダーイン/気功術】  ┗【プリンス(プリンセス)ナイト/プラウド】  ┗【ガジェッティア/物器術】  ┗【エミュレイター/時械術】 ◆宝具の章  ┗武器   ┗名剣アナスタシア/ソード   ┗リッツシュベールト/ソード   ┗信仰の懐刀/ソード   ┗傾城佳刀/ソード   ┗王殺し/アックス   ┗魔杖ディスト・ディムス/スタッフ   ┗シルヴァフェンサー/儀礼剣   ┗パイルハンマー/格闘?   ┗ブームゲッター/ウォーハンマー   ┗ブラックアート:アームウェポン/アーム  ┗防具   ┗星衣プラネットローブ/非金属鎧   ┗輝星の礼衣ブレイザブリク/非金属鎧   ┗翳り纏い/非金属鎧   ┗騎士王(姫騎士)の戦装束/非金属鎧   ┗王将の絆鎧/金属鎧  ┗技能専用アイテム   ┗匠の正装  ┗装飾品   ┗"流星の勾玉"ハジャル・アスワド   ┗ヴァジェトの眼   ┗メギンギョルド   ┗信仰の守護符   ┗"万色の宝石"コーイヌール ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ◆秘伝の章  「既に失われた技術」という体で記された、この世界に最初から存在していなかった技術の類です。  しかしその効力は確かなものであり、我流による再現などが行われれば、新たな流派として確立するだけのポテンシャルを秘めているかもしれません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【アップルゲイト流豪剣術】  神紀文明時代の終わり、アストレイド戦役においてその名を轟かせた剣士の名を冠した剣術流派です。とは言え、その名が直系として伝わっているものなのか、あやかって 付けられたものなのかは定かではありません。  この流派は魔法文明末期に滅びたある王国に伝わっていたもので、騎士団とともに戦士団を擁していたその国においては、主流となる剣術として広まっていました。  ですが、当代によくある話として国は戦争に巻き込まれ一夜にして滅び、その使い手もまた誰一人として居なくなったとされています。  今ではアップルゲイトの名前を知る者は神々を於いても少なく、その名を関する剣術流派はいずれも滅びて久しい為、筆者が知るものも多くはありません。 ▽秘伝▽  リボルバースイープ 《☑六芒旋舞》基礎特技:《薙ぎ払い》 前提:なし 装備制限:「用法:2H」かつ<ソード>であり、装備中の<鎧>の必要筋力が筋力の半分以下  全身のバネを駆使した跳躍回転斬りを行い、乱戦エリア内の任意の3体までに同時に攻撃できます。命中力判定は1回のみ行い、命中の成否を決定します。  ダメージは個別に算出しますが、すべてのダメージは-3点されます。  この秘伝を宣言した近接攻撃では、「攻撃障害」による攻撃不可や、回避力判定へのボーナス修正を無視して対象に直接攻撃を行えます。  攻撃の成否に関わらず、使用者は攻撃後に転倒し、次の手番まで起き上がれなくなります。 上位秘伝:《薙ぎ払いⅡ》同時に攻撃できる対象数が6体までになり、追加ダメージの減少がなくなります。   フェイザーザップ 《☑万色竜刃》基礎特技:《魔力撃》 前提:なし 装備制限:「用法:2H」かつ<ソード>  自身の魔力によって武器に属性を纏わせ、また自身に属性に応じた強化を施します。  この秘伝を使用を宣言した近接攻撃は、それが発生させる物理ダメージ、魔法ダメージが指定した属性となり、使用者の「任意の魔力」点が追加されます。  使用者は「炎」「水・氷」「雷」「風」「土」「毒」「無」の任意の属性を選択できます。それぞれ、選択した属性によって使用者に効果が付与されます。   炎属性 :与えるダメージが更に「+6」点され、次の手番まで防護点が-2点、回避力・生命・精神抵抗力判定に-1のペナルティ修正を受けます。  水・氷属性:次の手番まで生命抵抗力判定に+2のボーナス修正を受け、精神抵抗力判定に-2のペナルティ修正を受けます。   雷属性 :攻撃のクリティカル値が「-1」され、次の手番まで回避力・生命抵抗力判定に-2のペナルティ修正を受けます。        固定値のキャラクターの場合、ダメージ決定の2dを「4d」として扱います。   風属性 :次の手番まで回避力判定に+2のボーナス修正を受け、防護点が-4点されます。また、生命・精神抵抗力判定に-1のペナルティ修正を受けます。   土属性 :次の手番まで防護点が+4点され、回避力判定に-2、生命・精神抵抗力判定に-1のペナルティ修正を受けます。   毒属性 :次の手番まで生命・精神抵抗力判定に-4のペナルティ修正を受けます。ダメージの決定後、対象に【魔力】点の毒属性魔法ダメージを追加で与えます。   無属性 :この近接攻撃で与えたダメージの1/2(端数切り上げ)点だけ、使用者のHPが回復します。次の手番まで回避力・生命・精神抵抗力に-2のペナ       ルティ修正を受けます。  秘伝使用者が《魔力撃強化》を習得している場合でも、この秘伝には適用されません。   イグゾーストヒット 《☑排命一擲》基礎特技:《痛撃》 前提:なし 装備制限:「用法:2H以上」かつ<ソード>  斬撃でなく衝撃を加える鞘当てで、対象の内臓や重要器官に衝撃を与えて無力化します。  この秘伝を宣言した近接攻撃でダメージを与えた場合、HPには一切のダメージが与えられません。代わりに、与えられるべきダメージの1/4(端数切り上げ)だけ、対 象の「生命力」が減少します。  この効果は1分(6ラウンド)だけ効果があり、累積します。この効果で生命力が0未満にはなりません。この効果は[剣の託宣/運命凌駕]以外のいかなる効果でも解除 できず、効果時間が経過すると自動的に解除されます。  この効果で生命力が0になったキャラクターは、効果時間の経過で回復するまで、一切の行動(生死判定以外の全ての判定を含む)が取れなくなります。  固定値のキャラクターの場合、「生命抵抗力の基準値」が同様に減少し、0になると同様の効果が発生します。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ウォーヘッド流傭兵戦技】  魔法文明次代中期に存在していた、ウォーヘッド傭兵団。士族で構成されたその団は、"ブルーブラッド"に左右されない戦力として多くの戦場で戦果を上げました。  ある時は時の魔法王にその力を買われ戦端を切り開き、ある時は虐げられた民草に雇われ悪逆の王を討ち滅ぼしさえもしましたが、その依頼主へ戦力を捧げる実直さが禍い したか、制御できない存在を危惧した時の帝国によって偽の依頼を掴まされ、騙し討ちの形で壊滅させられました。  敗走し生存した団員には武器を捨てて戦いから去った者、帝国に復讐を望む者、翻って帝国に忠誠を誓う者と幾つかに別れましたが、いずれも人狩りによって葬られ、後の 世に訪れた暗黒時代の中で歴史から忘れられた存在となりました。  その戦技は「力任せ」と「精密さ」の相反する二つの柱を持ち、その上で片手に武器、片手に盾という堅実なスタイルを崩す事がなかったとされています。まず自身の命を 第一とし、その上で常に連携を重視するものになっています。  徒が主となる戦士団にとって、戦場に到達する行程から戦闘は始まっていたのでしょう。 ▽秘伝▽  ハードスマッシュ 《☑烈破の一撃》基礎特技:《全力攻撃Ⅱ》 前提:なし 装備限定:<絡み><格闘>以外の近接武器  武器はおろか、自身の肉体すら壊す勢いで武器を叩きつけます。  キャラクターが近接攻撃で発生させる追加ダメージをさらに+【武器の必要筋力/2(端数切り上げ)】点し、同時に自身のHPを同じだけ失います。  この損失でHPが0以下になった場合、生死判定を行い、失敗すると死亡します。  固定値のキャラクターが使用する場合、自身の基本となる打撃点の半分(端数切り上げ)が加算されます。 上位秘伝:《全力攻撃Ⅲ》追加ダメージが+【武器の必要筋力】点となります。HPの減少も同じだけの点数になります。   スマートドライブ 《☑蜂落とし》基礎特技:《牽制攻撃Ⅰ》 前提:なし 装備限定:「用法:1H」かつ<絡み>以外の近接攻撃武器  相手の動きを見極め、掠り傷程度でも武器をそこに届かせる、必中を是とした戦技です。傭兵団の新入りはまずこれを叩き込まれます。  この秘伝を使用した近接攻撃は「必中」として扱いますが、例外的に回避力判定を行う事ができ、回避力判定の達成値の半分(端数切り上げ)が防護点に加算されます。  回避力判定で自動失敗となった場合は、達成値は0とし、場合によっては防御ファンブルが発生します。  回避力判定で自動成功となった場合も、達成値は0となりますが、ダメージは「半減」として算出します。  このダメージを算出する際、クリティカル値を「+2」して計算します。 上位秘伝:《牽制攻撃Ⅱ/Ⅲ》それぞれ、クリティカル値の上昇が「+1/なし」になります。   ウェポンブロック 《☑塹壕の目》基礎特技:《防具習熟/盾A》 前提:《かいくぐり》 装備限定:必要筋力20以上の<盾>  大盾を構え、自身へ向けられた攻撃を受け流す事に集中します。近間からの攻撃のみならず、遠間からの射撃や突撃すらもいなす事を重視したものになっています。  この秘伝を宣言している間に自身が近接攻撃を受けた時、回避力判定の出目が「11」以上であれば「自動成功」として扱われるようになります。  この回避回数は、《かいくぐり》の効果を誘発します。  例外的に、この秘伝は戦闘開始時に後攻となった場合でも例外的に使用を宣言できます。 上位秘伝:《防具習熟/盾S》自動成功となる出目が「9以上」になります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【エルデン式決闘柔術】  魔法文明時代中期、はるか東の中原に生を受けたケンタウロスが編み出した「騎乗格闘術」です。特定の種族でなければ使用が難しいと思われますが、意外な事に当人の遺 した秘伝書は二足歩行でも再現出来るように記されていました。  決闘の名の通り1対1の戦いに特化した戦技ですが、裏を返せば1対1であればいかなる相手であろうとも「投げ」る事ができるという、まさしく物理法則を超越したかの ような技術の結晶です。既に失われて久しいものですが、かつては巨竜すら投げ飛ばした英雄が居たという言い伝えがある地域もありました。  ──しかし、その本人はある戦場で呆気なく散ってしまいます。相対していたのは矢の雨を放つ傭兵達とも、魔法を陣と敷いた魔法王とも、蛮族の英雄を危険視した人々で あるとも、様々な憶測が流れました。  それらも今は忘れられ、覚えているのは、彼がその背に最後まで相棒たる魔導師を載せていたという事だけです。 ▽秘伝▽ 《☑バスタースロー》基礎特技:《投げ攻撃》 前提:なし 装備限定:なし  投げによる攻撃が命中した場合、対象を遠くへ投げ飛ばします。この時、通常のダメージ算出は行われません。  対象は、「(投げ攻撃の達成値)」mまでの任意の距離を投げ飛ばされ、【投げられた距離×3】点の落下ダメージを受けて転倒し、乱戦エリアから強制的に排除されます。  またこの時、対象が<金属鎧>を装備していた場合は受け身判定に目標値(投げられた距離に等しい)が設定され、失敗すると達成値が0として扱われ、さらにダメージが +【10】点されます。  固定値のキャラクターの場合、防護点が「20」以上であれば、<金属鎧>を装備しているものと同様として扱います。  投げ飛ばす方向は、使用者が任意に決定します。 上位秘伝:《投げ強化Ⅰ/Ⅱ》投げられる対象の部位数が、それぞれ「2部位まで/3部位まで」となります。 《☑シュライクフォール》基礎特技:《投げ攻撃》 前提:なし 装備限定:なし  投げによる攻撃が命中した場合、対象を掴みながら跳び上がり、強烈に叩きつけて転倒させます。  通常のダメージ算出を行った上で、そのダメージの最終値に【対象の防護点×2】の値を追加します。このダメージは「落下ダメージ」として扱われます。  この時、対象が受け身判定を行えますが、目標値として「投げ攻撃の達成値」が設定されます。失敗すると受け身判定の達成値は0として扱われ、さらにダメージが+【1 0】点されます。  この秘伝は、《投げ強化Ⅰ/Ⅱ》を習得していても、1部位のキャラクターしか投げることができません(<格闘>Bランク武器<投げ>の威力値は上昇します)。 上位秘伝:存在しません。 《▼フリースロー》基礎特技:《バスタースロー》 前提:なし 装備限定:なし【条件選択型】  《バスタースロー》によって放り投げる時、落下の衝撃を和らげる達人の妙技によって味方を無傷で運びます。  この秘伝を習得していると、《バスタースロー》によって放り投げた際、落下ダメージを与えず、また転倒もさせないまま移動だけ行わせる事ができるようになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ニエット亜流抜刀術】  流浪のレイヴンの剣士が、神紀文明時代に存在したとされる国家アルクティカの戦士に伝わっていたとされる「ニエット一刀流剣術」を我流解釈した剣技です。  その特徴は鞘から剣を抜き放ついわゆる「居合」にあり、彼はこれを「早撃ち」と称して、武器を持った一団相手に剣の刃すら見せる事なく葬った事もあると嘯いていました。  とうに滅びた国である為、元となった流派の剣術が如何なるものであったか確かめる術すらありませんが、彼が宗主ではなく亜流を名乗った事から、何らかのリスペクトを持 って名乗った可能性はあります。  いずれにせよ、その流浪の剣士は傭兵として様々な国や勢力を渡り歩きましたが定住する事はなく、また自身の損得を最優先する性根から同業者からも疎んじられた結果、最 期の雇用主とともに罠に嵌められともに地の底に埋もり、その技術は永遠に伝えられないまま終わりを迎える事になりました。 ▽秘伝▽   ソニックバスター 《☑飛燕落し》基礎特技:《武器習熟S/ソード》 前提:フェンサー技能 装備限定:<ソード>  振り抜いた剣圧で真空の刃を飛ばし、離れた対象へと斬撃を与えます。「射程:10m」「形状:起点指定」として、近接攻撃を行えます。  この秘伝を宣言した近接攻撃では、「攻撃障害」による攻撃不可を無視して対象に直接攻撃を行えます。この時、対象は回避力判定に+4のボーナス修正を受けます。 上位秘伝:《武器の達人》射程が「30m」に延長されます。また、対象が持つ特殊能力「攻撃障害」を完全に無視して行えるようになります。  スピードファング 《☑疾風咬み》基礎特技:《斬り返し》 前提:《ファストアクション》 装備限定:<ソード>  加速に加速を重ねた居合による斬撃を行います。この秘伝による攻撃の対象は、回避力判定の代わりに先制判定を行います。  この時、対象の達成値が攻撃側の達成値より低い値であった場合、回避判定を行わずに近接攻撃が命中し、与えるダメージが+【使用者の先制値】点されます。  攻撃側が先制判定に自動成功した場合、出目が12だったものとして先制値を求めます。  また、判定の際には【イニシアティブブースト】【アトロフィー】などの効果が有効になります。お互いに自動成功となった場合は、受動側優先の法則に従います。  先制判定の達成値の比べ合いに失敗した場合、対象は自動的にこの攻撃を回避します。 上位秘伝:《斬り返しⅡ》先制判定の達成値の比べ合いに失敗した場合、改めて対象に回避力判定を行わせます。この時、対象は+8のボーナス修正を受けます。      《匠の技》先制判定を2回行い、高い方の値を採用できます。また、対象の【イニシアティブブースト】による自動成功化を阻止できます。   マキシマムリスク 《☑一転攻勢》基礎特技:《必殺攻撃》 前提:《頑強》 装備限定:<ソード>  構えを取りつつ鞘に血を滑らせ、居合の精度と威力を向上させます。近接攻撃の威力レートを+10、クリティカル値を-1(下限8)します。  この秘伝は、「自身の現在HPが最大値の2/3以下」の状況でなければ使用できません。  またこの効果は、「自身の現在HPが最大値の1/3」であれば、さらに1回分累積します。  この秘伝を宣言すると、次の手番まで、自身の回避力判定に-1のペナルティ修正を受けます。 上位秘伝:《必殺攻撃Ⅱ》クリティカル値の下限が7になります。      《必殺攻撃Ⅲ》攻撃の最初の出目が「+2」されます。また、回避力判定のペナルティが-2になります。      《超頑強》発動条件が「自身の現在HPが最大値の3/4以下」に変化し、「2/4」「1/4」の段階でそれぞれ1回分ずつ累積するようになります。  ブレードパルサー 《☑捌連剣陣》基礎特技:《薙ぎ払い》 前提:フェンサー技能かつ技能レベル15以上 装備限定:<ソード>  一瞬千撃の、居合の剣閃が戦場を覆い尽くします。自身を中心とした「半径20m」のすべてのキャラクターに近接攻撃を行います。  命中力判定は1回だけ行い、命中の成否を決定します。ダメージは個別に算出しますが、攻撃のクリティカル値は+2されます。 上位秘伝:存在しません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ブラックアート:火薬庫】                      ブラックアーティスト  古代魔法文明時代において、その存在をあらゆる歴史と資料から抹殺された"異端技術者"の中でも一際特異な存在、即ちこのラクシアに存在しない「火薬」という概念を追い 求め続けた一派が「火薬庫」と呼ばれています。  彼らは魔法という主流を「有用ではあるがつまらない」ものであると断じ、自らが開発した火薬を以て「アームウェポン」なる携行火気を生み出しました。この概念は後に訪 れる魔動機文明時代の<ガン>に良く似ていましたが、一切の魔力を用いないという点において決定的に違います。  その特性上、この流派は秘伝を持たず、彼らが創作した「レシピ」を紐解く形によって新たな発明の手がかりを得るというものになっています。  そのレシピを元に再現を求めるも、新たな異端技術を創り上げるも、これを読み解く者次第と言えるでしょう。 <バレットチャージ>必要素材:炎鉄*2  衝撃によって弾頭の炸薬に点火し、破壊をもたらす<アーム>専用の銃弾を製作します。  特殊な効果を持つ銃弾はありませんが、武器ごとに銃弾を使い回す事は出来ず、専用のカートリッジを宛がう必要があります。  そのため、弾薬作成に掛かる費用は<アーム>ごとに異なります(カートリッジ単位の必要費用は各<アーム>に併記されています) <フリントロック>必要素材:火炎銀*10、炎魔金*4、艷やかな香木*4、壊れたパーツ*20、60000ガメル 【装填数:1(100ガメル)】【命中力+2/威力50/C値10】  燧発式の短銃を製作します。牽制による銃撃は、あらゆる行動に対する妨害として機能しえます。  この銃による銃撃は「射程:50m」として扱い、命中力判定に+2のボーナス修正を受け、威力値は「50」クリティカル値は「10」として扱います。 <ペッパーボックス>必要素材:炎魔金*5、紅蓮魔石*3、艷やかな香木*6、壊れたパーツ*30、60000ガメル 【装填数:6(500ガメル)】【命中力±0/威力30/C値9】  回転式の連射可能な拳銃を製作します。1回の銃撃で連続した射撃が可能になりますが、安定性、威力ともにフリントロックに劣ります。  この銃による銃撃は「射程:30m」として扱い、威力値は「30」、クリティカル値は「9」として扱います。  また、1回の「〆銃撃」で同時に3発まで連射できます。銃撃の対象は同じ対象でも、異なる対象でも構いません。 <ブランダーパス>必要素材:火炎銀*20、炎魔金*10、紅蓮魔石*3、艷やかな香木*10、壊れたパーツ*50、100000ガメル 【装填数:1(500ガメル)】【命中力-4/威力80/C値11】  銃身を切り詰め砲口を広くした散弾銃を製作します。威力も高いですが、集弾性、安定性は劣悪です。その代わり、命中時には強い衝撃を与えます。  この銃による銃撃は「射程:10m」「半径3m/5」として扱い、命中力判定に-4のペナルティ修正を受け、威力値は「80」、クリティカル値は「11」として扱います。  また、この攻撃対象からは射手自身を任意で除外する事が可能です。 <ガトリング>必要素材:炎鉄*60、火炎銀*40、炎魔金*20、壊れたパーツ*50、100000ガメル 【装填数:10(1000ガメル)】【命中力+8/威力なし】  後期型ドゥームなどに見られる回転式の銃身を持つ機関砲を、手持ち出来るような形で実現したゴリ押しの塊です。  集弾性、信頼性は一切無いと言ってもよいですが、放たれる弾幕は回避を非常に困難にします。  この銃による攻撃は「射程:50m」「形状:貫通」として扱い、命中力判定に+8のボーナス修正を受けます。また、この銃は一度の「〆銃撃」で、2発から10発までの任意 の数だけ、弾丸を同時に消費します。与えるダメージは【シューター技能レベル×1d(一度に消費した弾数)】点の物理ダメージとなります。 <カノン>必要素材:火炎銀*30、炎魔金*20、紅蓮魔石*15、翡翠の動力炉*10、壊れたパーツ*100、198000ガメル 【装填数:6(6000ガメル)】【命中力-6/威力100/C値12】  砲身の上側に持ち手を取り付けた、携行式の大砲を製作します。高すぎるとも言える威力と、劣悪にすぎる命中率を持ちますが、破片により完全な回避を不可能としています。  この銃による銃撃は、「射程:50m」「半径6m/20」として扱い、命中力判定に-6のペナルティ修正を受け、威力値は「100」、クリティカル値は「12」として扱い ます。  この際回避力判定に成功しても、ダメージは「半減」かつ「クリティカルが発生するダメージ」として算出されます。  この銃による「〆銃撃」は、1回の使用ごとに6発すべてが使用されます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆魔力の章  称号技能という形で記された、この世界には存在しない魔術系統技能です。そのどれもが「求道者」を前提としたものとなっており、余人においては知識以上に得られる物 は無いと言っても過言ではありません。  しかし、その魔法類は発生理論から発動方法に至るまでかなり仔細に記されており、仮に習得出来たならば再現出来る可能性を示唆しています。  故に、この章は少なくとも人族の領域に封印すべきものであり、求道を可能とする蛮族に渡せるものではないでしょう。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ※「称号技能」について  称号技能とは、特定の条件を満たした「求道者」のみが習得可能な技能です。経験点テーブルは「B」となります。  これらの技能は単純にレベルが上げても、データ的に変わる部分はありません。ですが、特定のレベルに到達した場合、自動的に魔法や戦闘特技(秘伝)を習得します。  また、一部の装備品には称号技能のレベルが装備条件となる場合があります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【エニグマンサー/魔導術】 <修得条件:ソーサラー技能およびコンジャラー技能15レベル、かつ戦闘特技《ワードブレイク》を習得している「求道者」であること>  エニグマンサーとは、魔術を更に超克すると言われる「神秘(エニグマ)」の解明を目指す、探究者に与えられる称号です。  神紀文明の折、いまだ世界が原始的だった頃の純粋な魔力を人のまま制御しようとする試みは魔法文明時代後期──イスカイア帝国において最も盛んに行われましたが、成功に 漕ぎ着く事はありませんでした。  マナに直接働きかけ、自らの思うがままに形を与える、それこそが神秘に触れる一端であり、余人に到る事のできない法を超えたもの──魔導であると嘯いた者もいました。  そして数少ないエニグマンサー達は、神将イスカイアへの恭順を拒みその歴史の闇に埋もれていきました。  現代に至るまでその研究成果は歴史に拒絶されたかのように残存していません。  エニグマンサーがマナを操る術は、魔を導くもの、すなわち「魔導」と呼ばれます。現在の体系化された多くの魔法と比べると非常に原始的であり、その形は神聖魔法や妖精魔 法に似ます。  しかし神々や妖精達のような「マナを操る主体」を彼らは持ちません。もっと直接的に言えば、エニグマンサーは発動体を必要とせずにマナを操る事を可能にしました。  それでも彼らは杖や本などの小道具を好む傾向にあります。筆者の趣味としては、やはり指向性を与える道具がある方が気分的に盛り上がるからだと思います。 ▼レベル1で習得するもの▼  戦闘特技《魔法拡大/数・距離・時間・範囲》、特殊能力「○複数宣言=2回」を習得します。  この時、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつきMPが「+15」点されます。 ▼レベル5で習得するもの▼  魔導[プロテクト][アゲインスト]を習得します。 [プロテクト] <射程:50m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:30秒/3回 抵抗:なし 消費MP:12 属性:->  対象を強靭な魔力の外殻で守護し、あらゆる攻撃を軽減します。対象は30秒(3ラウンド)の間、あらゆる受けるダメージを【半減】するものとして扱います。  この効果は効果時間の間であっても、【3回】効果を発揮すると効果が消滅したものとして扱われます。 [アゲインスト] <射程:100m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:1日/1回 抵抗:必中 消費MP:8 属性:呪い>  選択的に魔法の行使を阻害する呪いを与えます。対象は次に行使判定を行う場合にサイコロを振り、出目が1~3であれば、その魔法の達成値は強制的に【0】として扱われます。  この効果は効果時間の間であっても、【1回】効果を発揮すると、効果が消滅したものとして扱われます。  この魔法は、同じ対象には1日に1度しか掛ける事ができません。 ▼レベル10で習得するもの▼  秘伝《エンデュランス》を習得します。 《☑エンデュランス》基礎特技:魔法拡大/時間 前提:なし 装備制限:なし  自身が行使するマナの時間だけを遅延させ、より多い回数その効果を発揮させるようにします。  選択した魔法による消費MPを2倍とすることで、魔法の効果回数も2倍にします。この効果は、【ブリンク】や【レデュース・ガード】など回数が限定されている魔法にのみ適 用されます。  この秘伝は例外的に他の《魔法拡大/**》と同時に宣言できます。 ▼レベル13で習得するもの▼  魔導[デヴァステイト][イレイザー]を習得します。 [デヴァステイト] <射程:術者 形状:- 対象:半径5m/すべて 効果時間:一瞬 抵抗:半減 消費MP:20 属性:純エネルギーかつ衝撃>  自身を中心としてマナをエネルギー変換、爆発させて周囲をなぎ払い、そこにいる全てに【威力90+魔力×2】点の純エネルギーかつ衝撃属性の魔法ダメージを与えます。  この魔法は《魔法制御》によって制御することができませんが、該当する戦闘特技を持っている場合、その行使判定に+8のボーナス修正を得ます。  行使判定のボーナス修正は、真語魔法【マジシャン】や呪印【戦場把握】で習得した戦闘特技では、効果が発揮されません。 [イレイザー] <射程:30m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:必中 消費MP:16 属性:->  対象が望む、望まざるに関わらずに受けている魔法や練技、呪歌、賦術、特殊能力、アイテムその他などによる効果をすべて消し去ります。  消し去る対象を選ぶ事はできませんが、例外的に「効果時間:永続」であるもの、装備品によって恒常的に受けている効果は消える事がありません。  この効果に達成値の比べ合いは必要ありません。 ▼レベル15で習得するもの▼  MPに「エニグマンサー技能×5」点が加算されます。  また、<スタッフ>「ディスト・ディムス」、<非金属鎧>「プラネットローブ」が装備出来るようになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【エクスキャバリア/士道術】 <修得条件:フェンサー技能15レベル以上、かつ戦闘特技《かばうⅢ》《ガーディアン》を習得している「求道者」であること>  エクスキャバリアとは、魔法文明時代の貴族に仕えた騎士が用いたとされる特殊な魔術体系です。  特別な貴族(ブルーブラッド)と血を交わす契約を施したエクスキャバリアは、「支配力」こそ手に入れる事ができずとも、自身の肉体的な才能を自身の意思で望むままに 発揮できたと言われています。その力によって、彼らは盾だけでなく剣としても、不撓の戦いを繰り広げました。  かつては、士族(シルバーブレイド)でありながら支配力を受け入れるその姿は、持たざる民からは「青ざめた血(ペールブラッド)」とも揶揄される事もあったとされます。  ですが、魔法文明の時代が終わり「青き血」が薄れるにつれ、エクスキャバリア達の力も弱まり、終焉期とともに姿を消していく事になります。  契約の為には特定の血族(この場合は吸血鬼でなく、特定の一族を指します)が混じっていなければならなかったのか、一部の不死王が後も再現を試みていますが、現代まで における成功例は一つもありません。  エクスキャバリアが行使する魔力は、騎士道と士族を捩ってか「士道術」と呼ばれます。その触媒として使われる華美な装飾を施した「儀礼剣」は、剣としての性能こそ名剣 には及びませんが、自らの血を僅かに垂らす事でその魔力を帯びるという性質を持っています。  また、特徴的なものとして、彼らは常に軽装──礼服である事を好みます。これは主人が公的な場であっても側に控えて、また十分な貴格を備えていると知らしめる事でその 格を落とさない様にする為です。  常に主従が共に在り、戦時には主人を守るだけでなく連携も可能とする技能であると言えます。 ▼レベル1で習得するもの▼  戦闘特技《頑強》《ディフェンススタンス》《防具習熟A/非金属鎧》《防具習熟S/非金属鎧》《防具の達人》を習得します。  また、専用武器カテゴリ<儀礼剣>が装備出来るようになります。  この時、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつきHPが「+15」点されます。 ※<儀礼剣>・・・エクスキャバリア技能専用武器です。詳細は下記「宝具の章」を参照してください。 ▼レベル5で習得するもの▼  士道術[クイックムーブ][マリスリバース]、《武器習熟A/儀礼剣》を習得します。 [クイックムーブ] <射程:10m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:30秒/2回 抵抗:なし 消費MP:30 属性:->  脳内に加速物質を分泌させ、一時的に対象は「○影走り」「〆2回攻撃」「▽見切り(回避判定時、任意で自動成功にできる)」の3つの能力を習得します。  この効果は効果時間の間であっても、付与された能力の使用合計回数が【2回】になると、魔法の効果が消滅したものとして扱われます。 [マリスリバース] <射程:30m 形状:起点指定 対象:術者+1体 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:4 属性:呪い>  自身を苛む悪意を転化し、呪い返しの法の糧とします。対象に【威力(30+α)+魔力】点の呪い属性魔法ダメージを与えます。  この魔法は、自身が受けているペナルティ修正の量だけ、この魔法の行使判定・威力値が上昇します(ペナルティとは打ち消しあいます)。  「行為判定」のペナルティ修正を受けている場合、修正「-1」ごとに、行使判定に+2、威力値に+20のボーナス修正を得ます。  何らかの「行動判定」のペナルティ修正を受けている場合、修正「-1」ごとに、行使判定に+1、威力値に+10のボーナス修正を得ます。  与ダメージ・防護点が減少する効果を受けている場合、「-1」点ごとに、与えるダメージが【+2】点上昇します。  この威力値の累積によって威力値が【100】を超えた場合、更に【威力(0+α)+魔力】点の同様のダメージ判定が発生します。 ▼レベル10で習得するもの▼  秘伝《リタリエイション》、戦闘特技《武器習熟S/儀礼剣》、特殊能力「○複数宣言=2回」を習得します。 《リタリエイション》基礎特技:ディフェンススタンス 前提:《かばうⅢ》 装備限定:<儀礼剣>  攻撃を庇うとともに、その流れた血を触媒として対象に衝撃を返します。  この秘伝は、《かばう》及びそれを基礎特技とする秘伝と同時に宣言します。次の手番まで、使用者は回避力・生命・精神抵抗力判定と生死判定を除くすべての行為判定に-2 のペナルティ修正を受けます。  《かばう》が発動した時、ダメージを与えたキャラクターは、即座に1dを振ります。この時、出た目が「6」であれば、与えたダメージと同じだけの物理ダメージを自身に受 けます。  この効果は「射程:接触」であり、受けた攻撃が近接攻撃・射撃攻撃のどちらであっても発動しえます。状況によっては、魔法に対しても発動する可能性があります。 ▼レベル13で習得するもの▼  士道術[イントルード][リメイン]を習得します。 [イントルード] <射程:接触 形状:- 対象:接触点 効果時間:10秒/一瞬 抵抗:なし 消費MP:64 属性:->  血による分身体を作り出し、自身と連携させます。術者はこのラウンドの間、好きなタイミングでもう一度手番を得る事ができます。  再度の手番では、最初の手番で宣言したものとは別の戦闘特技や補助動作も行うことも可能ですが、それらによって発生したペナルティ修正は累積されます。  この能力は1ラウンドに1回まで使用できます。 [リメイン] 【射程:30m 形状:起点指定 対象:1体○ 効果時間:1日/1回 抵抗:なし 消費MP:32 属性:-】  血の契約を施して、対象の命を繋ぎ止める奇跡を起こします。対象は生死判定に失敗した場合、即座にHPが【自身の最大HPの半分】まで回復します。  この時、対象が受けていた望まない効果は、対象が望む限り達成値の比べ合いをすることなく解除することができます。  複数の部位を持つキャラクターがこの魔法を受けた場合、「コア部位」の生死判定が失敗した場合にこの効果が全部位に対し発揮されます。  この効果は同じ対象には1日に1回までしか行使することができません。 ▼レベル15で習得するもの▼  HPに「エクスキャバリア技能×5」点が追加されます。  また、<儀礼剣>「シルヴァフェンサー」<非金属鎧>「ブレイザブリク」が装備出来るようになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ジオニックルーラー/地脈術】 <修得条件:フェアリーテイマー技能15レベル以上、かつ戦闘特技《魔法拡大/範囲》を習得している「求道者」であること>  ジオニックルーラーとは、異国の地に伝わる地霊信仰が基となった魔術体系です。彼らは大地にこそ力が宿ると信じており、またその説を実現するかのように地脈(レイライン )と呼ばれるものの力を引き出す術を会得しています。  その総本山とも言われていたのが「光の山」と伝えられる深山です。彼らが大地の神を奉ったとするその山は宝石の鉱脈に溢れており、そこに宿ったマナが信仰に反応し、術式 を確立させたのだとも考えられます。  しかし、その性質がゆえか光の山は人蛮を問わず、何であれば宝石の魔性に惹かれた妖精や価値を見出した魔法王など多くの者に侵されており、彼らは次第に追い遣られその姿 が失われていきました。  最後に残った使い手は深い地の底への穴に隠遁したとも伝えられており、真に大地に一体化したのだとする声もありましたが、その噂話すらも今や風化して久しいものです。  ジオニックルーラーがレイラインから引き出す魔力は、その名の通り地脈術と呼ばれます。その力の指向性は「場所」に関わるものが多く、特に対象を強制的に転移させるもの は他に類を見ない貴重なものです。  その代償として攻撃的なものは殆ど無く、その弱点が彼らの衰退を招いたとも言えるかもしれません。  転じて連携できる仲間がいる場合、その戦場を掻き回す能力は非常にやっかいなものと成り得るでしょう。 ▼レベル1で習得するもの▼  特殊能力「○地脈渡り」を習得します。 「○地脈渡り」  縦横無尽に巡る地脈に身を潜らせ、30m以内の任意の場所に瞬時に移動します。一切の移動妨害を受けず、乱戦エリアを通り抜けたり、そこから離脱しようとする時、一切の 制限を受けません。  この能力は使用者が地面に足を付けている状態で、地面が露出しており、かつ地続きになっている場所でなければ効果を発揮しません。  ただし地面に足がついているならば、水底であれ崖上であれ、移動が可能となります。 ▼レベル5で習得するもの▼  地脈術[アイソレイト][リプレイス]を習得します。 [アイソレイト] <射程:30m 形状:起点指定 対象:乱戦エリア1つ、もしくは1体○ 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:22 属性:->  地脈を乱して、対象、もしくは指定された乱戦エリア内に存在するすべての対象を無作為に選ばれた近傍の場所へと強制的に転移させます。  この魔法の対象となった乱戦エリア内に存在する、構造物を除く全てのキャラクターは即座にサイコロを振ります。このサイコロの出目に応じて、それぞれのキャラクターは強 制的に移動させられます。  ただし、転移する場所にはそのキャラクターが存在するだけのスペースがなくてはなりません。条件を満たさない場合、対象はその場から動く事はありません。 【標準戦闘における出目:移動箇所対応表】  |出目1:乱戦エリアから20m前方  |  出目4:乱戦エリアから20m後方|  |出目2:乱戦エリアから10m前方  |  出目5:乱戦エリアから10m後方|  |出目3:乱戦エリアから5m前方   |  出目6:その場から動かない   |  この効果によって乱戦エリアは自動的に解除されますが、例外的に同じ出目のキャラクターがおり、かつそれが敵対している場合に限り、乱戦状態が継続されます。  乱戦エリアがない場合、この魔法は「対象:1体○」として行使出来ます。その場合、転移する場所は「乱戦エリアから」を「現在地点から」に読み替えて適用します。 [リプレイス] <射程:50m 形状:起点指定 対象:特殊 効果時間:一瞬 抵抗:必中 消費MP:36 属性:->  地脈を通した瞬間転移により、その周囲の地形ごと空間をまるごと瞬時に入れ替えます。  対象となるのは「術者を含めたキャラクター1体○または乱戦エリア1つ」となります。この時、キャラクター2体、キャラクターと乱戦エリア、乱戦エリア2つなどでもこの 魔法は効果を発揮します。  位置が入れ替わった時にそれぞれが存在できるだけの空間がなくとも、周囲の空間ごと入れ替える事が可能です。  ただし、入れ替える対象は術者が知覚できていなければこの効果が発揮されません(例:五感のみを持つ術者が乱戦エリアを対象にこの魔法をかけた場合、透明なキャラクター はその場に取り残されます)。 ▼レベル10で習得するもの▼  地脈術[シャットアウト][コレクト]を習得します。 [シャットアウト] <射程:30m 形状:起点指定 対象:乱戦エリア1つ 効果時間:30秒 抵抗:必中 消費MP:16 属性:->  地脈を閉ざして空間を隔絶し、指定された乱戦エリアからの脱出を阻害します。  この魔法の対象となった乱戦エリアは移動による脱出が不可能となります。同時に、いかなる方法でも乱戦エリアに侵入する事が不可能になります(外部から干渉する事は可能 です)。  それに伴い、乱戦エリアが通路の幅などいっぱいに広がっている場合は、それは「視線は通るが通過できない遮蔽物」であるものとして扱われます。  この効果は、乱戦エリア内での戦闘が決着し敵対状態が解除されても効果時間中は有効となります。  脱出するには、離脱宣言を行った上で精神抵抗力判定を行い、この魔法の行使判定の達成値と比べ合いを行い勝利すれば、次の手番に脱出できます。  《影走り》などの離脱宣言を無視できる戦闘特技を所有している場合、脱出する時に精神抵抗力判定での達成値の比べ合いを行うのは同様ですが、その比べ合いを補助動作で行 い、また比べ合いに勝利すれば、その手番のうちに乱戦エリアを脱出することができます。  敵対する陣営がいなくなるなどの要因で乱戦エリアが消滅した場合、この魔法は効果を失います。 [コレクト] <射程:50m 形状:起点指定 対象:指定の地点+1体# 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:16 属性:->  地脈の流れをひと所に集める事で、指定された地点へと対象に選んだキャラクターを強制的に転移させます。  転移した場所が乱戦エリアだった場合、対象は即座に乱戦状態に巻き込まれます。  この魔法は例外的に、【1体】の対象のみを《魔法拡大/数》によってさらに追加で選択する事ができます。1回の倍化によって、追加で1体のキャラクターを選択できます。 ▼レベル13で習得するもの▼  地脈術[アイソレイトダーク]を習得します。 [アイソレイトダーク] <射程:術者 形状:- 対象:半径100mの空間 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:40 属性:->  周囲の空間の霊脈をかき乱し、空間の位相を狂わせあらゆる座標を転移させます。この魔法は例外的に、術者も対象とすることができます。  抵抗に失敗した対象は【〆アイソレイト】と同様に1dを振ります。結果の「乱戦エリア」を「対象の現在位置」として読み替え、強制的に移動が行われます。  この時、術者以外の転移したキャラクターは歪んだ空間に巻き込まれた影響で【威力60+魔力】点の物理ダメージを受けます。この物理ダメージは防護点を無視します。  乱戦エリアに存在するキャラクターがこの効果を受けた場合の処理は、【〆アイソレイト】のものに準じます。 ▼レベル15で習得するもの▼  地脈術[アイソレイト][コレクト]が、「抵抗:必中」として扱われるようになります。  また、装飾品「万色の宝石コーイヌール」が装備出来るようになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ストライダー/生存術】 <修得条件:シューター技能およびレンジャー技能15レベル以上、かつ戦闘特技《狙撃》を習得している「求道者」であること>  ストライダーとは、神紀文明時代における原始的な「獣狩り」を再現した技術です。その名前は始祖となった狩人のものを拝領していますが、後の世の誤訳により「韋駄天」 と翻訳された結果、その存在自体が小神ラトクレスと習合されてしまう事態が起こりました。その為、魔法文明時代の中期には半ば忘れられた存在となっていました。  彼らが主に活躍したのは魔法文明時代前期の終わり、魔法王デュランディルが暗殺された後でした。魔法という文化が未だ下々の民に届かぬ時代において、弓というのはまだ まだ主流となる道具であり、武器だったからです。  その技法は元となる狩猟から、あるいは戦争に、時には技芸としても評価されていたとされます。  彼らが用いる技法は、生存術と呼ばれます。神々の時代、今に伝えられる神々に率いられた民は今の人類より遥かに強靭でしたが、それでも戦や狩りにおいて、宿福を受けた 一騎当千の英雄や、それらにも脅威とみなされる神代の獣たちに比べ、そこには大きな隔たりがありました。  そのため彼らが編み出したこの技術は、奇跡も届かせづらい遠間からの狩りを主是として、その中には魔術に似たものも含みました。最も特徴的なものとしては、矢そのもや 靴などの装具品に紋を彫り込み、マナによって励起させる、アーティザンに酷似した技術もあった事でしょう。  しかし、伝承していた人々は時に「弓で獣に挑むなどと」と嘲笑されていました。魔法文明の興隆、魔器技術の向上、それらによって技術が陳腐化していったストライダー達 は、やがて時代遅れの遺物として置いていかれ、彼らの故郷であった森とともにひっそりと滅びたとされています。 ▼レベル1で習得するもの▼  戦闘特技《武器習熟/ボウA》《武器習熟/ボウS》《射手の体術》を習得します。  この時、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつき射撃攻撃の射程が「+10m」されます。 ▼レベル5で習得するもの▼  生存術[☆ラジカルザップ][トレースオン]を習得します。 [☆ラジカルザップ] <射程:術者 形状:- 対象:術者 効果時間:一瞬/10秒 抵抗:なし 消費MP:12 属性:特殊>  この魔法は、発動体としてあらかじめ紋を彫り込んだ任意の<矢>を入れた矢筒などを装飾品として装備しているか、その矢をつがえた弓を装備していなければ行使できません。  この魔法を行使した場合、主動作で<矢>による近接攻撃を行うことができます。命中力は通常通りに計算しますが、そのダメージは【威力30+魔力】点の魔法ダメージとなり、 属性や追加効果は使用した矢に依存します。  <矢>による近接攻撃が命中した場合、ダメージの有無に関わらず術者は次のラウンドの自身の手番において追加で主動作を行えるようになります。この効果は累積しません。  <矢>による近接攻撃は、《マルチアクション》などの条件を満たすものとして扱われます。 [トレースオン] <射程:100m 形状:起点指定 対象:術者+1体 効果時間:1分 抵抗:短縮 消費MP:8 属性:->  対象に標的を示す魔力のマーキングを付け、その移動を選択的に妨害する暗示を自らに施します。  対象となったキャラクターが何らかの移動を行う度、術者は手番に依存せずに「移動速度の半分」mだけ対象の座標に向けて移動します。この移動は制限移動として扱われます。  この魔法によって移動した術者が自身の手番を迎えた場合は、その時に改めて任意の方法によって移動を行うことが可能です。 ▼レベル10で習得するもの▼  戦闘特技《デュアルアクション》《曲射》を習得します。 ▼レベル13で習得するもの▼  生存術[ダイバーキック][メズマライズ]を習得します。 [ダイバーキック] <射程:特殊 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:20 属性:衝撃>  全身のバネを活かして宙空に跳び上がり、あるいは翼などによって高空に舞い上がり、流星のような飛び蹴りを見舞います。  この魔法(?)を行使した術者が「飛行状態」でない場合は、即座に[跳躍判定]を行います。その達成値が、そのままこの魔法の「射程」として扱われます。  また術者が「飛行状態」である場合は、そのまま「移動速度」が同様に「射程」として扱われます。  飛び蹴りは距離が近ければ近いほど威力を増し、対象に【威力20+魔力+(射程-対象までの距離)】点の衝撃属性物理ダメージを与えます。  対象はこの魔法(?)に対しては、精神抵抗力判定ではなく回避力判定を行わなければなりません。  また、命中の成否に関わらず、術者は飛び蹴りの後に任意の方向に10m移動します。この移動は「移動妨害」を受けず、「離脱宣言」の必要もありません。 [メズマライズ] <射程:半径3m 形状:- 対象:術者 効果時間:30秒 抵抗:短縮 消費MP:12 属性:精神効果>  術者の周囲を幻覚で包み込み、一種の催眠状態に陥らせます。効果を受けたキャラクターは正確な距離や位置の把握ができなくなります。  術者を中心とした半径3m内のすべてのキャラクターは一時的に《魔法誘導》《精密射撃》を前提としたすべての戦闘特技が使用できなくなります。  また、射程を持つ効果はすべて「射程:5m」であるものとして扱われるようになります。 ▼レベル15で習得するもの▼  特殊能力「○風を詠む瞳」を習得します。  また、装飾品「ヴァジェトの眼」が装備できるようになります。 「○風を詠む瞳」  風属性によるダメージを自動的に半減し、あらゆる不利な効果を無効化します。  また、風属性による何かしらの効果を受けた場合、10秒(1ラウンド)の間、戦闘特技《足さばき》《影走り》を習得したものとして扱い、「〆弓」による射撃攻撃の射程が さらに「30m」延長されます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【セイクリッド/退魔術】 <習得条件:古代神を進行するプリースト技能15レベル以上で、神聖魔法【コール・ゴッド】によって術者自身が願うこと>  セイクリッドとは、神々が敬虔な信者から直に見出した、神を主人として戴く神聖騎士としての称号です。  神紀文明時代、神々同士の戦争においてより深い信仰を持つ者にこの称号が与えられ、その主人に対し勝利を捧げるべく活動していました。  しかし戦争が終わり、アストレイド──神々の忘れ形見であり、人類の天敵種であった滅びの使者が現れたことで、神への信仰は神代に比べ急激に薄れていきました。  やがてデュランディルによって魔法の概念が生み出されたことで、セイクリッドに目覚める程の純粋な信仰心を持つ者は現れることがなくなりました。  現代においても、条件を満たす事ができれば修める事自体は可能です。しかし「自身が古代神へのコール・ゴッドを行う」というその条件が現世での消滅を意味する以上、実質 的には失伝したと言えるでしょう。  かつて存在したセイクリッド達も、神々の衰退を経て与えられた力が失われ、元のプリーストに戻っていったとされています。  彼らが扱う神聖魔法は、通常のものと区別すべく「退魔術」と呼ばれます。この場合の「魔」とは神に仇なす者を指す為、必ずしも一般的な邪悪を対象とはしません。戦争状態 であった事から、第一の神々を戴くセイクリッドは穢れを持つ者に、第二の神々のセイクリッドは穢れを持たない者に対して特効的な退魔術を備えています。  また、彼らは多くの場合自分たちより位が下となる神官戦士達とともに戦うものでした。それ故にか、数多くよりもより広くに奇跡を届ける術法や、仲間の危機に駆けつける為 の奇跡など、現代では見られない類のものが散見されます。 ▼レベル1で習得するもの▼  任意の戦士系技能12レベルを経験点を支払わずに習得できます。また、戦闘特技《マルチアクション》《MP軽減/プリースト》を習得します。  セイクリッド技能を習得するまでに技能レベルが上がっていたならば、現在のファイター技能レベルの差分だけ経験点が返還されます。  また、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつき退魔術の消費MPが「-2」点されます。 ▼レベル5で習得するもの▼  退魔術[スティグマ]もしくは[ネガ・スティグマ][エクステンション]を習得します。  ※第一の剣を信仰していれば[スティグマ]、第二の剣なら[ネガ・スティグマ]、第三の剣であればどちらかを選び習得することになります。 [スティグマ] <射程:30m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:半減 消費MP:12 属性:->  対象の魂へ聖なる印を刻みつけ、【威力20】点の魔法ダメージを与えます。  この時、追加ダメージとして【10×(対象の穢れ点)(最大50/最低0)】点が加算されます。  ルーンフォークやタロス、魔法生物など穢れ値が存在しないキャラクターに対しては、この追加ダメージは与えられないものとして扱われます。 [ネガ・スティグマ] <射程:30m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:半減 消費MP:12 属性:->  対象の魂へ聖なる印を刻みつけ、【威力20】点の魔法ダメージを与えます。  この時、追加ダメージとして【魔力×(4-対象の穢れ値)(最大50/最低0)】点が加算されます。  ルーンフォークやタロス、魔法生物など穢れ値が存在しないキャラクターに対しては、この追加ダメージは与えられないものとして扱われます。 [☆エクステンション] <射程:- 形状:- 対象:術者 効果時間:一瞬 抵抗:なし 消費MP:14 属性:->【マルチターゲット併用可】  自身が行う魔法を拡張し、本来持つ効果範囲を超えて行使します。  この効果を受けてから「射程:接触」以外の魔法を行使した場合、対象が他者であれば、その効果範囲を1体>「半径3m/10」>「半径6m/20」>「半径10m/制限 なし」に、対象が術者であれば、その効果範囲を術者のみ>「術者を中心として半径3m」>「術者を中心として半径6m」>「術者を中心として半径10m」と効果範囲を拡張 します。  この魔法は複数回行使しても、1段階分の拡張しか行われません。  また、この効果は魔法の行使判定が行われた場合、その時点で消失します。 ▼レベル10で習得するもの▼  <ソード>「(信仰する神に応じた冠詞を持つ)懐刀」、アイテム「(信仰する神に応じた冠詞を持つ)護符」を扱えるようになります。  それぞれの効果は、信仰する神によって変化します。 ▼レベル13で習得するもの▼  退魔術[ターンシフト][レッドゾーン]を習得します。 [ターンシフト] <射程:10m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:なし 消費MP:36 属性:-】【手番開始直後、移動・補助動作前のみ行使可能>  自身が行うはずだった行動の未来を、一時的に対象に託します。自身の手番を即座に終了し、対象に独立した1回の手番を与えます。  この時に対象が得た手番では、「すでに通常移動を行っていた場合でも魔法などの行使が可能」といったように、対象が自身で行うあらゆる行動の制限を受けません。同様に、 この手番で行った行動は、同じラウンドに対象が行うあらゆる行動に制限を与えません。  この魔法には、《魔法拡大/数》および[☆エクステンション]、またそれに準ずる効果は適用されません。 [レッドゾーン] <射程:接触 形状:- 対象:1体 効果時間:1日 抵抗:なし 消費MP:12 属性:->  仲間が危機となる、あるいは倒れた時に即座に自身が動けるようにします。  この魔法をかけられたキャラクターの現在HPが最大HPの1/10以下になるか戦闘不能となった時、術者がその直後の手番に割り込んで主動作を行えます。  この魔法は1日に1回までしか行使できません。   ▼レベル15で習得するもの▼  退魔術[スティグマ][ネガ・スティグマ]の射程が「50m」となり、発生させる追加ダメージの上限が【100】点になります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【フェダーイン/気功術】 <習得条件:フェンサー技能15レベル以上、かつ精神力60以上で、戦闘特技《足さばき》を習得している「求道者」であること> <技能レベル上昇条件:敏捷度ボーナスが「現在の技能レベル以上」であること>  フェダーインとは、異大陸の砂漠に棲む民に伝わっていた戦闘術です。魔法という技術が生まれる以前、アストレイドの災厄から身を守り対抗するべく編み出されたこの技 術は、当時においては彼らが集落を拓いていたオアシスに訪れる旅人にも広く伝えられていたとされます。  そして、デュランディルによる魔法理論が確立し、アストレイドの絶滅が掲げられる中、そのオアシスは魔法王による戦略兵器──禁じられて久しい禁術、「核熱の術式」 に巻き込まれ、文字通りの死の砂漠と成り果てました。  結果として、その技術は完全に体得した旅人にのみ伝えられるものとなりましたが、その習熟は困難を極め、初歩を覚える者はいても衣鉢を得るほどの者は少なく、それも また長くの戦役の中で失われたとされます。  彼らが扱う技術は大別して二つあり、ひとつは体捌きと一撃必殺に是をおいた剣術です。一定の距離を保ちつつ突如として飛び込み、捨身の一撃にて急所を狙うその姿は、 テラスティアにおけるフェンサーの戦い方とは一線を画します。  また、彼らは呼吸法ならぬ気功術という、剣気・闘気を操る技術を編み出しています。体内のマナを消費して行われるそれらの術はバジリスクの視線にも似ており、時には 物理法則すらも超越した現象を発揮させます。 ▼レベル1で習得するもの▼  戦闘特技《武器習熟/ソードA》《武器習熟/ソードS》《カウンター》《回避行動》を習得します。  この時、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつき回避力に+1のボーナス修正を得ます。 ▼レベル5で習得するもの▼  気功術[☆パッシブスタイル]、秘伝《裂帛》を習得します。 [☆パッシブスタイル] <射程:- 形状:- 対象:術者 効果時間:10秒 抵抗:なし 消費MP:24 属性:->  常在戦場の精神を具現化した、闘気のオーラに包まれます(正しくは魔法というよりは練技の極みとも言える技術です)。  闘気のオーラを纏っている間は、術者は受けるダメージを4分の3(0.75倍/端数切り上げ)に軽減します。またあらゆる判定において、超成功が発生します。  さらにこの効果が消滅した場合、その瞬間に自身のHPが【最大HPの1/10(端数切り上げ)】点だけ回復します。  一応はマナによる効果の為、【ディスペル・マジック】などで解除することが可能です。   レイジ 《☑居合》基礎特技:《武器習熟/ソードA》 前提:なし 装備限定:<ソード>  裂帛の気合を刃に込め、敵一体を斬りつける抜刀術です。気の力で、実体を持たない目標に対してもダメージを与える事が出来ます。  この秘伝を宣言した近接攻撃は、魔法の武器によるものとして扱われます。また、「○通常武器無効」の能力を持つキャラクターに対しては、与えるダメージが【+2】点 されます。 上位秘伝:《武器習熟/ソードS》この秘伝による近接攻撃の命中力判定でクリティカル、もしくは超成功が発生した場合、そのダメージは防護点を無視して与えられます。 ▼レベル10で習得するもの▼  気功術[☆ソーサルアンカー]、戦闘特技《マルチアクション》《回避行動Ⅱ》を習得します。 [☆ソーサルアンカー] <射程:30m 形状:射撃 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:消滅/必中 消費MP:4 属性:->  闘気で編んだ非実体のアンカーを射出し、対象に楔として打ち込みます。  このアンカーは打ち込まれた直後に巻き取られ、「対象を自身の地点まで引き寄せる」か、「対象の地点まで自身が跳躍するか」の2つの効果から、どちらかを選んで発動し ます。  引き寄せを選択した場合、その効果は「抵抗:消滅」として扱われます(基本的には主動作によって発動し、行使判定を行わなければ選択できません)。  跳躍を選択した場合、その効果は「抵抗:必中」として扱われます。  アンカーによって引き寄せる事ができるのは部位数が2以下のキャラクターか、200kg未満の構造物に限られます。跳躍に関しては、この制限はありません。  この効果は移動妨害の影響を受けず、また離脱宣言の必要もありません。さらに、この効果を使用した後にも制限移動が可能です。 ▼レベル13で習得するもの▼  気功術[ディビリテイター]、秘伝《捨身》を習得します。 [ディビリテイター] <射程:50m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:30秒/3回 抵抗:短縮 消費MP:32 属性:呪い+精神効果>  相手に畏怖を抱かせる視線で射竦め、対象の行動はおろかその幸運までもを阻害します。対象は30秒(3ラウンド)の間、あらゆる判定において自動失敗する出目が「2」 から「5以下」となり、かつ自動成功が発生しなくなります。  この効果は効果時間の間であっても、【3回】2dによる判定を行うと効果が消滅したものとして扱われます。  対象がこの魔法に対する精神抵抗力判定に成功した場合、効果時間は10秒、かつ効果回数は【1回】として処理されます。  ハイスラッガー 《☑捨身》基礎特技:《回避行動Ⅱ》 前提:なし 装備限定:<ソード>  自身の回避を顧みない捨て身の技で、一撃必殺の攻撃を行います。命中力判定に+【回避力判定の基準値/10(端数切り上げ)】のボーナス修正を受け、また【回避力判 定の基準値】点の追加ダメージを得ます。  ただし攻撃の成否に関わらず、自身が次に行う回避力判定は、サイコロを振らず自動失敗であるものとして扱います。この効果は防御ファンブルを誘発します。 ▼レベル15で習得するもの▼  戦闘特技《ファントムカウンター》《心眼》を習得します。  また、<ソード>「リッツシュベールト」装飾品「流星の勾玉ハジャル・アスワド」が装備できるようになります。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【プリンス(プリンセス)ナイト/ロイヤル】 <習得条件:ファイター、アリストクラシー技能15レベル以上の「求道者」であること>  プリンス(プリンセス)ナイトとは、魔法文明時代の"貴族"の中の更にごく一部が名乗ったとされる「貴族の騎士」を示す技能称号です。その性別に合わせ、プリンスもしく はプリンセスと性名詞が変化します。  彼らは支配者としてはかなりの異端とされ、陣頭に立つのは貴き者の努めとし、士族や民を率いて自らが前線に出るという非常に武闘派な貴族が存在したと記された文献も見 つかっています。  この振る舞いをノブリス・オブリージュとした彼らの国は小国ながらも非常に高い団結を見せており、種々の戦によって発生した難民などを取り込み国力を蓄えていました。  ですが、その思想は当然のように絶対的な階級社会を理念とする魔法王達からは受け入れられる訳もなく、またその性質から大国となれば伝統的な貴族という概念のブランド が低下すると危惧されたならば、その地に戦の気配が漂うのもまた自然なことでした。  結果として、彼らはその思想同士の戦争に敗北し、民はおろか国さえも水底に沈められ、地上からその姿を消したとされています。  彼らはその流れる血の支配力を転じて、魔法に似た効果を発揮させていたようで、その技術系統は「プラウド」と称されました。  しかし同時に、"支配力"を持つ者でなければ使用出来ない事、また如何なる理由か生半な貴族では模倣さえ出来なかった事(後年での研究ではその精神性によるのではないか と考えられています)から、貴族社会に広まる事はなく、やがて数有る遺失魔法の中の一つとして数えられるだけの存在になったとされます。 ▼レベル1で習得するもの▼  プラウド[ロイヤルチアー]、戦闘特技《武器習熟/ソードA》《武器習熟/ソードS》《命中強化》《薙ぎ払い》《マルチアクション》を習得します。  この時、既に15レベルまでの戦闘特技で習得しているものがある場合、その一つにつき命中力に+1のボーナス修正を得ます。 [ロイヤルチアー] <射程:術者 形状:- 対象:半径6mの空間 効果時間:10秒 抵抗:なし 消費MP:18 属性:->  「自身の従者」への祝福を目的にした、「貴族」の応援です。「支配力」を通して自身のマナを送り込み、その力を最大限に発揮させます。  範囲内にあって、術者が選ぶ任意のキャラクターは、行使判定を除く行為判定に+2のボーナス修正を受けます。さらに、それが発生させるすべてのダメージが+4点されます。  これらの効果は、効果時間の終了までは範囲外に出たとしても効果が持続します。  この魔法は、「支配力」を持つ者には効果を発揮しません。 ▼レベル5で習得するもの▼  プラウド[ステータスロック]、戦闘特技《魔法拡大/数》《魔力撃》を習得します。 [ステータスロック] <射程:30m 形状:起点指定 対象:1体○ 効果時間:30秒(3ラウンド) 抵抗:消滅 消費MP:24 属性:->  「支配力」を対象とその周囲の空間に働きかけて概念的に固定し、外部からの弱い干渉を弾く結界を張ります。  対象は30秒(3ラウンド)の間、他のキャラクターによって付与されるあらゆるボーナス修正・ペナルティ修正を受けなくなります。ただし「ディスペル」などの魔法を解除する 効果や、「コール・ゴッド」には効果がありません。  ダメージを伴うそれらの効果に対しては、ダメージのみが適用されるようになります。  この魔法を行使される前にそれらの効果を受けていた場合、この効果が継続している限り、それらの影響は効果時間の終了まで継続されます。   ▼レベル10で習得するもの▼  プラウド[ハイパーウェポン]、戦闘特技《魔法誘導》《魔法収束》《魔法制御》を習得します。 [ハイパーウェポン] <射程:10m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:30秒(3ラウンド)/1回 抵抗:なし 消費MP:32 属性:->  対象が持つ力を一時的に極限まで引き出し、打撃力を一時的に増加させます。  対象が物理ダメージを与える時、その攻撃による適用ダメージは最終的な数値の1.5倍であるものとして扱われます。  この効果は効果時間中であっても、【1回】物理ダメージを与えた時点で効果が消滅したものとして扱います。 ▼レベル13で習得するもの▼  プラウド[グラヴィトン]、戦闘特技《痛撃》を習得します。 [グラヴィトン] <射程:10m 形状:起点指定 対象:1体 効果時間:一瞬 抵抗:消滅 消費MP:12 属性:->  「格下の相手を跪かせる」事を目的にした、「貴族」の魔法です。「支配力」を転用し、対象に掛かる重力を数倍にします。  抵抗に失敗した対象は転倒し、【対象が今装備している武器の必要筋力+防具の必要筋力の3倍】点だけ、HPが減少します。  この効果によってHPは0未満には減少しません。  この魔法が固定値の対象に行使された場合、減少するHPは対象の【打撃点の固定値+(防護点×3)】となります。  このHPの減少は「ダメージではない」ためあらゆる方法によって軽減が出来ませんが、【ホーリー・ブレッシング】などHPが存在する効果への肩代わりは適用できます。 ▼レベル15で習得するもの▼  特殊能力「○不退転」を習得します。  また、<ソード>「アナスタシア」、<非金属鎧>「騎士王(姫騎士)の戦装束」、<金属鎧>「王将の絆鎧」を装備できるようになります。 「○不退転」  いかなる効果を受けても転倒せず、足場が悪いことによる不利な効果を一切受けません。また、強制的に移動させられる効果も一切受けず、魔法や魔物の特殊能力で移動を阻害・禁 止する効果を受けていても、手番の開始時に【20】点のHPを消費することで、その効果を一時的に無効化して移動する事ができます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【ガジェッティア/物器術】 <習得条件:セージ、レンジャー技能15レベル以上の「求道者」であること>  ガジェッティアとは、神紀文明時代から魔法文明時代黎明期に発祥を持つ、人が扱う道具の発明や発展に貢献した者たちに与えられた技能称号です。  その価値観は「未知の探求」を主体とし、その時代において存在しえない概念や発想を持つアイテムの開発により、ラクシアにおける人類の領地拡大に大きく貢献したとされ ています。  しかし、神々の時代が終わりデュランディル王による魔法文明が訪れると、その評価は徐々に変化していきます。即ち、"貴族"および魔法王達による特権階級的な魔法の存在 と、マニュアルさえあれば広く誰もが使う事のできる道具の存在は相容れぬものとなり、また"青い血"以上に才能を要求される分類の技能でもあった事から、彼らは次第に迫害 の対象となり、その絶対数を減らしていく事になります。  魔法王などに取り入った者もあり、今なお伝承に残る魔剣などの開発にその名残りを見せます。が、その名が後世に伝わる事は一切なかった事から、彼らは魔法文明時代中期 には既に闇に葬られた歴史として扱われていたようです。  彼らが用いる技法は体系化こそされませんでしたが、神代における古い文献には「物器術」なる名前で登場します。武器や道具などに秘められた力を解放する特殊なマナの使 い方を主とし、その効果を高めたり、範囲を広げたり、或いはそもそもの道具の扱いに長ける秘伝の術を伝えていたとされます。  また、中でもポーション類に関しては戦時においても多用されていた為か、各員の発明品とは別の系統として広く伝授されていたようです。 ▼レベル1で習得するもの▼  物器術[レリーズ]を習得します。また、カテゴリ<投擲>によって射撃攻撃を行う際、与えるダメージの最大値を【1】点にできるようになります。 [☆レリーズ] <対象:アイテム1つ 射程:術者 形状:- 時間:10秒/1回 抵抗:なし 消費MP:10 属性:->  アイテムに自身のマナを注いで最適化し、それらが持つ秘めた力を引き出します。  この魔法を行使してから「何らかの達成値や目標値」「ダメージや回復量」を持つアイテムを使用した時、サイコロを振ってそれらを改めて決定する事ができます。  ・達成値や目標値が固定値の場合は【2d+ガジェッティア技能の魔力+本来の基準値/2(端数切り上げ)】として改めてそれらを決定します。   この判定は知力を基準としますが、行使判定としては扱われません(ソーサラースタッフなど、行使判定へのボーナス修正が適用されません)。  ・ダメージや回復量を求める場合、追加で【ガジェッティア技能の魔力】点が追加されます。  この効果は、対象となったアイテムを1回使用すると失われます。  この魔法自体に1ラウンド中の使用回数に制限はありません。 ▼レベル5で習得するもの▼  秘伝《シンセサイゼーション》《マグニフィケート》を習得します。 《☑シンセサイゼーション》基礎特技:なし 前提:なし アイテム限定:ポーション類  1回の主動作で、主動作で使用するアイテムの使用とポーション類の使用を同時に行えます。どちらの動作を先に行っても構いません。  1回の手番に複数の主動作を行う場合、別の主動作では別のポーション類を使用できます。 《☑マグニフィケート》基礎特技:《シンセサイゼーション》 前提:なし アイテム限定:ポーション類  ガジェッティア達が開発した特殊な噴霧器を瓶に取り付け、ポーションを噴霧します。  主動作でポーションを使用する際、「射程:接触」「抵抗:なし」として扱います。  この秘伝は、《バトルマスター》などがない場合でも《シンセサイゼーション》と同時に宣言できます。また、それらの戦闘特技を習得した場合も、宣言できる2種の戦闘 特技とは別にこの秘伝を宣言できます。 ▼レベル10で習得するもの▼  秘伝《ミスティショット》特殊能力「○イン&アウト」を習得します。 《☑ミスティショット》基礎特技:なし 前提:なし アイテム限定:投擲武器「スリング」  荷物袋から様々な道具を装填して発射します。最大の射程を「30m」として、スリングショットによる射撃攻撃を行います。  この攻撃では、弾の代わりに「カテゴリ<投擲>」「ポーション類」「投擲して使うアイテム」「矢弾」を射出できます。  身に付けていない装備品や装飾品であっても、所持していれば補助動作で取り出して使う事が可能です。  命中した場合、<ストーン>によるものとして射撃攻撃のダメージを算出し、その直後にアイテムの効果が対象を中心に発動します。  ただし<投擲>武器を投射した場合は、その武器の威力レートを基準としてダメージを決定します。  固定値のキャラクターの場合、打撃点を【-6】点した数値を基本ダメージとして扱います。 「☆イン&アウト」  装飾品の付け替え、足元に落ちているものを拾う、同じ座標のキャラクターにアイテムを手渡すなどの行動を、補助動作で行えるようになります。  ただし、これらの動作は主動作の前にしか行なえず、1ラウンドに合計で3回までしか使用できません。 ▼レベル13で習得するもの▼  物器術[アンプリファイア]を習得します。 [☆アンプリファイア] <対象:アイテム1つ 射程:術者 形状:- 時間:10秒/1回 抵抗:なし 消費MP:15 属性:->  自身が扱うアイテムの力を解放し、本来持つ効果範囲を超えて使用します。  この効果を受けてから「射程:接触」もしくは「投擲し、命中した対象に特殊な効果を発揮する」アイテムを主動作で使用した場合、その効果範囲を1体>「半径3m/10」> 「半径6m/20」に効果範囲を拡張します。  この魔法は複数回行使しても、1段階分の拡張しか行われません。またこの効果は、対象となったアイテムを1回使用すると失われます。 ▼レベル15で獲得するもの▼  アイテム「匠の正装」を開発できます。 <匠の正装>  自分自身の為に誂えた専用のエプロンです。鎧の上に着用することで、防護点が+1点され、さらに自身の装飾品の装備欄の「その他」が+2個されるものとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 【エミュレイター/時械術】 <習得条件:15レベル以上の魔法技能が4種以上かつ、セージ技能、ミスティック技能が15レベル以上の「求道者」であること>  エミュレイターとは、遥か遠い異世界の技術に端を発するとされる、「模倣」「転写」に特化した技術を操る者に課される技能称号です。  イスカイア全盛期、即ちデュランディル後期において魔神とは異なるアプローチで異界への扉を開けようとした魔術師が見出したとされるこの技術は、「世界を貫く樹」と名付け られた存在より力を汲み上げ、一時的に借り受けることを可能としています。しかし同時に、その至りに辿り着くには尋常の術師では不可能とされ、特別な「瞳」を持つ者だけが可 能とされていたようです。  彼らは時に、魔神使いや不死者の類よりも狂人であるとされました。それは研鑽の果てに得た啓蒙であったのか、あるいは頂きに到達した代償であったのかはもはや語る事は出来 ません。ただひとつ、当時にエミュレイターを目指したという手記の最後の頁には「世界は隣にある」と、謎めいた言葉だけが遺されていました。  エミュレイターの技術は体系化されませんでしたが、それに目覚めたとされる者たちは一様に同様の魔法を用い、それを「時械術」と称したとされます。しかし概要は同様であっ ても内容は術者に依って多岐にわたり、その経験や記憶が影響している事が想定されます。  なお、以下に記すものは筆者が会得したものであり、上記の通り他者が習得した際は異なるもの、効果になる可能性が存在します。 ▼レベル1で習得するもの▼  時械術[シンクロナイザー][ワードインストール]を習得します。 [☆シンクロナイザー] <射程:30m 形状:起点指定 対象:1体+1体 効果時間:30秒(3ラウンド) 抵抗:短縮 消費MP:12 属性:->  対象同士を魔力のパスで繋ぎ、その精神的・肉体的状態を共有させます。  この魔法が行使されると、対象はそれぞれ自分が受けているアイテムや魔法、練技、賦術、その他特殊能力などによって掛かっているあらゆる効果を共有します。ただし自発的に 転倒する、目を潰すなどの行動は反映されず、本人のみが影響を受けます。  状態の共有は、「○毒無効」などによって無効化される属性であっても、片方が効果を受けたならばもう片方にも反映されます。  ただし、元々同じ効果を受けている場合でも、その効果は累積されません。 [☆ワードインストール] <射程:30m 形状:起点指定 対象:効果1つ 効果時間:特殊 抵抗:特殊(効果参照) 消費MP:5 属性:->  この魔法を行使する為には、戦闘特技《ワードブレイク》を習得している必要があります。  対象に効果を与えている効果時間中の魔法、練技、呪歌、賦術、鼓咆、占瞳などの効果ひとつを選んで、その効果を自身に移し替える事ができます。  この効果は「射程:30m」「対象:1体」として扱います。転移を試みる効果の名称は、知らなくても構いません。  任意の魔力を基準値として行為判定の達成値を決め、対象の達成値との比べ合いを行います。達成値を持たない効果の場合、比較の必要なく転移されます。  この時、移し替えた効果の術者と達成値はエミュレイター側として更新されますが、継続時間は元々の魔法が行使されたタイミングを適用します。  この魔法は1ラウンドに1回しか行使できませんが、《魔法拡大/数》との併用が可能です。 ▼レベル5で習得するもの▼  時械術[ディストーション]、秘伝《特異点定理》を習得します。 [ディストーション] <射程:10m 形状:起点指定 対象:1体○ 効果時間:10秒(1ラウンド) 抵抗:なし 消費MP:24 属性:->  対象を空間を歪ませた障壁で包みます。突破の為には、強い衝撃か次元を超える攻撃が必要なります。  対象は【この魔法の達成値+自身の精神抵抗力基準値】点以下のダメージを無効化します。また、ダメージを伴う特殊な効果も、無効化する限りその付随的な効果を一切受けません。  ただし、【ディメンジョン・~】と名前のつく魔法に対しては、この効果は適用されません。 《○☑特異点定理》基礎特技:《弱点看破》 前提:なし  対象の弱点、もしくは「○○に弱い」の能力を満たすダメージを与えた場合、さらに【最終ダメージ(防護点などで減衰する前の値)の1/10(端数切り上げ)】点の追加ダメー ジを与えます。  この効果は、自身が《弱点看破》を適用した対象でなければ効果がありません。  この秘伝は常時型ですが、宣言する事も可能です。その場合、秘伝の効果は【最終ダメージを1.5倍する(端数切り上げ)】ものとして扱われます。 ▼レベル10で習得するもの▼  時械術[コマンドリプレイ][シャドウサーヴァント]を習得します。また、MPの計算時のみ自身の精神力が2倍であるものとして計算されるようになります。 [コマンドリプレイ] <射程:術者 形状:- 対象:術者 効果時間:10秒/一瞬 抵抗:なし 消費MP:99 属性:->  時の歴史から自身が見たものを一瞬だけ引き出し、その行動を再現します。  この魔法を使用するためには、直前のラウンドにも自身がその場に存在していなければなりません。  直前の自身の手番終了時以降、現在の自身の手番開始までに行動を行ったキャラクターのコピーを一人召喚し、その行動を再現させます。  行動のリプレイにおいては、元のキャラクターの数値と能力をそのまま引き継ぎ、装備品やアイテムなども同様として扱います。しかし、移動距離や効果の具体的な 対象は、術者が(それを行ったものとして)任意に決め直されます。  この魔法に呼び出されたリプレイは、その行動がすべて終了すると自動的に消滅します(結果として、呪歌や鼓咆は効果を残す事ができません)。 [シャドウサーヴァント] <射程:接触 形状:- 対象:接触点 効果時間:30秒 抵抗:なし 消費MP:44 属性:->  自身の記憶から再現した情報を、影の存在として使役します。  術者は「自身が出会った事のある魔物」を従者として作製し、命令を与えて行動させられます。ただし、「術者のエミュレイター技能レベル」を超える魔物は使役で きません。  この魔法で作製された魔物に与えられる命令は、「逐次指示に従え」に限られ、次の手番から行動を開始できます。  また、この魔法で作製された魔物は、戦利品が「なし」であるものとして扱われます。  この魔法は、1ラウンドに1回までしか使用できません。また、「ディスペル・マジック」などによって魔法が解除された場合、作製された魔物は即座に消滅します。 ▼レベル13で習得するもの▼  時械術[システム・クロノス]を習得します。 [☆システム・クロノス] <射程:術者 形状:- 対象:術者 効果時間:一瞬 抵抗:なし 消費MP:25 属性:->  この魔法は例外的に先制判定の直前に行使できます。  戦闘開始時、戦闘開始処理が終了した直後、1ラウンド目の先攻となった陣営の手番の前に、1回だけ術者が魔法を行使できます。術者の陣営が先攻でなくても構いません。  ただし、行使される魔法はすべて「抵抗:なし」として扱われます。  また、この効果で魔法を行使する際、戦闘特技の宣言は1ラウンド目の術者の手番開始時まで有効となります。さらに、この効果で魔法を行使した場合、戦闘開始時から術者の手番 開始時までを10秒(1ラウンド)として扱います。 ▼レベル15で習得するもの▼  時械術[クイックロード]を習得します。 [☆クイックロード] <射程:術者 形状:- 対象:すべて 効果時間:一瞬/24時間 抵抗:必中 消費MP:特殊 属性:->  戦闘中の行為判定の結果が術者にとって不都合となった時、「なかったこと」にして、やり直します。  任意の行為判定の結果を見てから、その判定を振り直させる事が出来ます。振り直す場合、対象のレベルや技能に関わらず、「超成功」が発生するようになります。逆に、自動失敗、 自動成功は発生しなくなります(それぞれ出目2、出目12であるものとして達成値が求められます)。  この時、この魔法は繰り返し行使する事で何度でも効果を発揮する事ができます。  この魔法は、行使すると続く24時間の間、術者の最大MPが「20」点減少します。この効果は、時間経過以外のいかなる手段でも解除することはできず、最大MPが0以下にな るような消費は出来ません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆宝具の章  失われ、行方が知れなくなった魔剣と同様に上記の秘伝、技能にもそれぞれが備えた秘宝たるアイテムがあったとされています。  この情報も断片的であり、その実在性は非常に疑わしいものですが、もしも発掘されたのであれば現代にその技術を蘇らせる足がかりとなるやもしれません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◎各種アイテム概要 カテゴリ<ソード>  ここに掲載しているものはすべて魔法の武器として扱われます。 <ソード>Bランク 【信仰の懐刀(ザールギアス)】 必要筋力: 5  用法:1H 命中:+2 威力: 5  C値:10 追加D:+2  価格:52,000(非売品)  備考:刃を持つ武器 <ソード>Sランク 【傾城佳刀】 必要筋力:21 用法:1H 命中:+2 威力:40 C値:10 追加D:+2  価格:104,960(非売品) 備考:刃を持つ武器、銀製 <ソード>SSランク 【名剣アナスタシア】 必要筋力:30 用法:2H 命中:+3 威力:70 C値:11 追加D:+3  価格:128,000(非売品) 備考:刃を持つ武器 【リッツシュベールト】 必要筋力:15 用法:1H 命中:+2 威力:40 C値:10 追加D:+2  価格:102,400(非売品) 備考:刃を持つ武器、銀製 カテゴリ<アックス>  ここに掲載しているものはすべて魔法の武器として扱われます。 <アックス>SSランク 【王殺し】 必要筋力:45 用法:2H 命中:-4 威力:95 C値:10 追加D:+16 価格:92,160(非売品)  備考:刃を持つ武器 カテゴリ<スタッフ>  ここに掲載しているものはすべて魔法の武器として扱われます。 <スタッフ>SSランク 【魔杖ディスト・ディムス】 必要筋力: 8  用法:2H 命中:+1 威力:38 C値:12 追加D: -   価格:124,000(非売品) 備考:打撃武器、魔法の発動体 カテゴリ<儀礼剣>  戦闘ではなく、儀式に使われる剣を指します。本来は用途が異なるため刃を潰していますが、エクスキャバリア技能の専用装備としてのこれらは戦闘用としての機能を兼ねます。  Sランク以上の儀礼剣は魔法の武器として扱われ、すべての儀礼剣は「○貴き者の剣」の効果を持ちます。 ○貴き者の剣  <儀礼剣>を用いた近接攻撃は、追加ダメージが「エクスキャバリア技能の魔力」であるものとして扱われます。  この効果は、《魔力撃》などと累積するものとして扱われます。 <儀礼剣>Bランク 【ライトフェンサー】 必要筋力: 6  用法:1H 命中:+1 威力:18 C値:10 追加D: -   価格:800(非売品)   備考:刃を持つ武器 <儀礼剣>Aランク 【アゾット】 必要筋力: 5  用法:1H 命中:+1 威力:13 C値: 9  追加D: -   価格:13,440(非売品)  備考:刃を持つ武器 【シュヴァイツァ】 必要筋力:14 用法:1H 命中:+2 威力:18 C値:10 追加D: -   価格:13,440(非売品)  備考:刃を持つ武器 【シンクレア】 必要筋力: 9  用法:1H 命中: -  威力:31 C値:11 追加D: -   価格:13,440(非売品)  備考:刃を持つ武器 <儀礼剣>Sランク 【ファントマイザー】 必要筋力: 8  用法:1H 命中:+1 威力:19 C値: 9  追加D:+1  価格:26,880(非売品)  備考:刃を持つ武器、銀製 【エクスティンクション】 必要筋力:14 用法:1H 命中:+2 威力:28 C値:10 追加D:+1  価格:26,880(非売品)  備考:刃を持つ武器、銀製 【カラミティクス】 必要筋力:22 用法:1H 命中:+1 威力:35 C値:10 追加D:+1  価格:26,880(非売品)  備考:刃を持つ武器、銀製 <儀礼剣>SSランク 【シルヴァフェンサー】 必要筋力:18 用法:1H 命中:+2 威力:50 C値:10 追加D:+2  価格:107,520(非売品) 備考:刃を持つ武器、銀製 カテゴリ<その他>  ここに掲載しているものは、すべて通常の武器として扱われ、かつ魔法の武器などの加工を行う事ができません。 <格闘?>SSランク 【パイルハンマー】 必要筋力:18 用法:1H 命中: -  威力:33 C値:11 追加D: -   価格:80,000(非売品)  備考:特殊(詳細=>個別解説) <ウォーハンマー?>SSランク 【ブームゲッター】 必要筋力:34 用法:1H 命中:-2 威力:70 C値:10 追加D: -   価格:100,000(非売品)  備考:打撃武器 <アーム>ランクなし  このカテゴリは購入ではなく、製造が必要です。製造に必要な素材、費用などは個別解説欄を参照してください。 【フリントロック】 最大装填数: 1  必要筋力: 5  用法:1H     命中力:+2    威力:50  C値:10 追加D: -  射程:50m 【ペッパーボックス】 最大装填数: 6  必要筋力:10 用法:1H     命中力: -     威力:30  C値: 9  追加D: -  射程:30m 【ブランダーバス】 最大装填数: 1  必要筋力:20 用法:1H両/2H 命中力:-4/-2 威力:80  C値:11 追加D:+4 射程:10m 【ガトリング】 最大装填数:10 必要筋力:30 用法:1H     命中力:+8    威力: -   C値: -  追加D: -  射程:50m 【カノン】 最大装填数: 1  必要筋力:40 用法:1H     命中力:-6    威力:100 C値:12 追加D:+8 射程:50m カテゴリ<非金属鎧>  ここに掲載しているものはすべて魔法の鎧として扱われます。 <非金属鎧>SSランク 【星衣プラネットローブ】 必要筋力: 1  回避: -  防護点:7+α 価格:152,000(非売品) 備考:α=装備者の知力ボーナス 【輝星の礼衣ブレイザブリク】 必要筋力:11 回避:+1 防護点:+11 価格:99,840(非売品) 【影纏いの衣】 必要筋力: 6  回避:+2 防護点:+10 価格:102,400(非売品) 備考:鎧の着用者が飛行状態かどうかで性能が変化 【騎士王(姫騎士)の戦装束】 必要筋力:14 回避:+1 防護点:+10 価格:114,200(非売品) 備考:銀製 カテゴリ<金属鎧>  ここに掲載しているものはすべて魔法の鎧として扱われます。 <金属鎧>SSランク 【王将の絆鎧】 必要筋力:30 回避:-1 防護点:+20 価格:500,000(非売品) 備考:銀製 特定技能用アイテム 【匠の正装】 開発費用:112,640(非売品) 備考:鎧の上から装着し、防護点+1、装飾品枠+2。 装飾品:首 【流星の勾玉ハジャル・アスワド】価格:117,760(非売品) 備考:通常移動、全力移動すると敏捷度に応じて回避力上昇。 【ヴァジェトの眼】 価格:104,960(非売品) 備考:1ラウンドに2回まで自身に対する能動的判定を振り直し可能。 装飾品:腰 【メギンギョルド】 価格:102,400(非売品) 備考:HPを18点消費して1ラウンドの間筋力+18、グラップラーに戦闘特技を一時習得。 装飾品:任意 【信仰の守護符】 価格:52,000(非売品)  備考:信仰する神によって効果が変動する。ザールギアスの例を記載。聖印。 【万色の宝石コーイヌール】 価格:89,600(非売品)  備考:属性を持つダメージを3/4にする。妖精使いの宝石。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▼武器 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <名剣アナスタシア> 基本取引価格:128,000G(非売品)  知名度:33 <ソード>SS 第三世代魔剣 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  柄とは別に刃の背に持ち手があしらわれた、全長2mほどの無骨な大剣です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  神紀文明時代、第二の剣イグニスが巻き起こしたとされる「焔の厄災」に対し立ち向かった人の英雄が振るったとされる大剣です。  魔法文明時代においてその子孫とされる一族に代々伝わっていましたが、巨岩に突き刺さった状態であり多くの名士が挑んだものの抜く事は叶わなかったとされています。  この大剣は、その一族の落胤となり無念の守護者となったあるプリンセスナイトが振るっていたものです。全てが崩れ落ちていく最中にせめて手が届くものを守りたいという意志の元、 遂に抜く事が出来ましたが、しかし救う事が出来たのは彼女と、彼女とともに戦った従士のみでした。  余人において持つ事は実質的に叶いませんが、剣に込められた力を解析することができれば、新たな技術の発展に繋がるかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:30 用法:2H 命中:+3 威力:70 C値:11 追加D:+3 備考:刃を持つ武器 ◆ランク効果 ○陣頭に立つは王家の努め  装備者は先制判定に自動成功します。先制判定において自動成功同士となった場合、本来の先制値を用いて先手後手を決定します。  この大剣を装備している間、装備者は自陣営の手番において最も早く動かなければなりません。 ◆非ランク効果 ○プリンス/プリンセス装備  この武器の効果は、装備者のプリンス/プリンセスナイト技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  プリンス/プリンセスナイト技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《武器の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<ソード>の「ヴァナルガンド(2H限定)」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <リッツシュベールト> 基本取引価格:102,400G(非売品)  知名度:33 <ソード>SS 第四世代魔剣 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  僅かに反った形状を持つ、鋭さに重点を置いた全長1.4mほどの湾刀です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代の黎明期、武芸によってのみアストレイドと戦い続けた砂漠の民に伝わっていた、オーダーメイドで鋳鍛される特性の湾刀です。  元来特別な魔力を持つものではありませんが、聖銀と竜骨で鍛えられた刃は使い込む程にその切れ味を増し、持ち主にぴたりと合う持ち味と切れ味を併せ持つ様になるとされました。  この湾刀は、砂漠の技の衣鉢を得たあるフェダーインに与えられたものです。彼女の旅路の果てに失われたとされており、伝え聞いた限りの情報しか今となっては残ってはいません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:15 用法:1H 命中:+2 威力:40 C値:10 追加D:+2 備考:刃を持つ武器、銀製 ◆ランク効果 ○明鏡止水  戦いの場で抜かれた刃が、持ち主の手に最も馴染むように自らを最適化し、その戦いにおける最大限のパフォーマンスを発揮出来るように変化します。  戦闘が開始された場合、装備者の手番の終了時に近接攻撃の威力レートが【20】ずつ上昇していきます(最大100まで)。  この効果は1ラウンドに1回しか発動しません。 ○斬鉄  この武器を用いた攻撃が自動成功で命中した場合、その攻撃に限り、相手の防護点を「0」として扱います。 ◆非ランク効果 ○神を斬獲し剣  かつてアストレイドを打ち破った技術の粋による、人がもたらした奇跡の一部です。  「分類:神族」の魔物が持つ「威厳」「威光」と名前のつく能力を、この武器を用いた近接攻撃に限り無視することができます。 ○柔は豪よりも鈍し  特殊能力「柔らかい身体」およびそれに準ずる能力を持つ対象には、クリティカルが発生しなくなります。 ○フェダーイン装備  この武器の効果は、装備者のフェダーイン技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  フェダーイン技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《武器の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<ソード>の「ドミナアクーア」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <信仰の懐刀(ザールギアス)> 基本取引価格:52,000G(非売品)  知名度:28 <ソード>B 第三世代魔剣/祭器 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  全長30cmほどの短剣です。意匠は信仰されている神によって変わります。  ザールギアスのものは、装飾がなく小型化された処刑刀のような無骨なものになります。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  神紀文明時代の折、神々の戦いにおいて特に見出された敬虔な神聖騎士に与えられたとする懐刀です。主に武器としての性能は考慮されず、聖印およびお守りとしての機能を重視して 神々は力を込めたとされています。  ですが、主としてイグニスの剣に連なる神に見られた傾向として、武器としての性能は低いものの付与された力が呪いじみたものになっているものも存在します。  この懐刀はザールギアスのセイクリッドとして働いていた者が持っていたものであり、込められた力は生者を呪い、穢れなき魂を穢す事に特化しています。  余人において持つ事は実質的に叶いませんが、刀に込められた力を解析することができれば、新たな技術の発展に繋がるかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:5 用法:1H 命中:+2 威力:5 C値:10 追加D:+2 備考:刃を持つ武器 ▼無垢を穢す刃  ザールギアスの祝福を得た懐刀が、邪なる刻印の力によって穢れなき者を選択的に殺戮します。  懐刀での攻撃が命中し、威力レートがクリティカルした場合、最終的なダメージを+【50-(対象の穢れ値×10)(最低0)】点します。  ルーンフォークやタロスなど穢れ値が存在しないキャラクターに対しては、この効果は発揮されません。  固定値の魔物の場合、穢れ値は『ウィザーズトゥーム』19P(イグニスの魔符 使用上の注意)における定義に準じて処理します。 ○信仰の証  この武器は、聖印(ザールギアス)としても扱われます。装飾品として装備せずとも、該当する信仰の神聖魔法が使用可能です。 ○セイクリッド装備  この武器の効果は、装備者のセイクリッド技能が10レベル以上でなければ発揮されません。  それ以外のキャラクターが装備する場合、Bランク<ソード>の「ショートソード」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ドゥームブリンガー <傾城佳刀> 基本取引価格:104,960G(非売品)  知名度:33 <ソード>S 第三世代魔剣/祭器? -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  美麗な装飾があしらわれた、しかし刀身に不気味なうねりを浮かべた片手剣です。鞘越しからでも、うっすらと深紫色の瘴気を放っています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  その由来ははるか神紀文明時代の戦争時代まで遡り、ル=ロウドがイグニスに依頼して鍛造されたとされると言われていますが、それが真実であるかは眉唾とされます。  しかし、同時期にこの魔剣を振るったとされる戦士がいた事はわずかな記録として遺されており、その行方は分かっていないながらも大破局の折には「蛮王の剣」の候補のひとつと して探索されていたともされています。最も見つかる事はなく、今に知られる10本に数えられる事はありませんでした。  この魔剣は、数々の国を渡り歩きその尽くを滅ぼしました。最後はニエット亜流抜刀術を極めた流浪の剣士が所持し、しかし彼もまた自身の因業の果てに地の底に消えたと言われて います。  刀に込められた力を解析することができれば、新たな技術の発展に繋がるかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:21 用法:1H 命中:+2 威力:40 C値:10 追加D:+2 備考:刃を持つ武器、銀製 ◆ランク効果 ○嘲笑う妖刀  この魔剣を装備したキャラクターがいる戦場において、何らかの判定・威力表の決定で自動失敗が発生した時、この魔剣の威力レートが「+10」されます。  この効果は最大で威力100になるまで累積し、「○破滅招来」によって自動成功が自動失敗になった場合も同様に発生します。  戦闘が終わると、同時にこの効果は消失し元の威力に戻ります。 ◆非ランク効果 ○破滅招来  幾つもの国を滅ぼした魔剣の邪気は、敵はおろか持ち主であろうとも、戦場にあればその不運の牙を剥きます。  この武器を装備している間、戦闘が始まった後、敵味方問わず、自身を含めたキャラクターで、最初に出た「自動成功」は、自動的に「自動失敗」に変更されます。サイコロの出目 に関わらず、この効果は発揮されます(サイコロを振らなかった場合、自動失敗の経験点50点は加算されません)。  一方で、サイコロを振った「1ゾロ」を[剣の加護/運命変転]を用いて「6ゾロ」に変えた場合には、この能力は発揮されません。  この能力は1つの戦場につき、6回まで発生します。戦闘が終了したと判断された場合、この回数はリセットされます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ギロチンカイザー <王殺> 基本取引価格:92,160G(非売品)  知名度:29 <アックス>SS 第四世代魔剣 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  ギロチンあるいはペンデュラムとされる、重厚な片刃を取り付けた全長2m近くの大斧です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代において、貴族や魔法王とされるのは畏怖される存在でした。しかし同時に、それによって支配し切れない士族による叛乱もまた一切を留める事はできず、革命が為さ れた例も歴史上には存在しています。  この斧は貴族たちの処刑に用いられたとされる処刑斧を武器に転じたものであり、往時の革命で主役となった士族が好んで振るっていたとされています。  その士族は後に自らが為したような革命を手助けすべく傭兵団を立ち上げましたが、同時に魔法王たちにとってはアンデッドやノスフェラトゥ等、死を克服する手段に走らせてしま う原因のひとつになったとされています。  やがて傭兵団が壊滅した際に、この斧は行方知れずとなりました。一説によれば底の見えない大穴の底、深淵に挑む井戸に眠るとも言われています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:45 用法:2H 命中:-4 威力:95 C値:10 追加D:+16 備考:刃を持つ武器 ◆ランク効果 ○兜割  あらゆる「クリティカルを無効化する効果」を無効化します。 ☆貴血喰い  補助動作でHPを20点消費する事で、この武器のダメージが「+20」点されます。  この効果は1ラウンド持続し、1ラウンドに5回まで使用できます。  ただし、この効果を使用した場合、次の使用者の手番まで消費したHPと同じだけの最大HPが減少します。この効果は、時間経過以外のいかなる手段でも解除できません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <魔杖ディスト・ディムス> 基本取引価格:124,000G(非売品)  知名度:33 <スタッフ>SS 第四世代魔剣 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  杖先に大粒の宝石をあしらい、その周囲に公転する衛星のような装飾が浮かんでいる全長1.5mほどの杖です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  ある種の魔導師(エニグマンサー)がその生涯を掛けて自身に合う様に設えるとされる専用の一本です。  その為ディスト・ディムスと名のつく杖は1本ではありませんが、その1本1本において込められた魔導が異なっており武器や発動体としての効果も違うものになっています。  この杖は、エニグマンサーとして数千年に及ぶ研鑽を続けたあるフェイスレスが持っていたものです。元々魔法の才に乏しかった彼女は、公転する星の運行を宝石で見立て、 時間の経過とともに自身にとって有利な「星辰」が揃う様に設計しています。  余人において持つ事は実質的に叶いませんが、杖に込められた魔力や機構を解析することで、新たな技術の発展に繋がる可能性は否定できません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:8 用法:2H 命中:+1 威力:38 C値:12 追加D:- 備考:打撃武器、発動体 ◆ランク効果 ○ソーサーチャージ  星の運行に見立てた宝石が周囲のマナを無限に汲み上げ、その魔力を上昇させていきます。  戦闘が開始された場合、手番の終了時にすべての魔力が【2】点ずつ上昇していきます。この上昇値に上限はありません。  何らかの魔法の行使判定を行うと、この上昇した魔力はすべて放出され、上昇値は【0】まで戻ります(その手番の終了時、再び+2のボーナスは受けられます)。  また、魔杖による攻撃は、魔法ダメージであるものとして扱います。 ◆非ランク効果 ○エニグマンサー装備  この武器の効果は、装備者のエニグマンサー技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  エニグマンサー技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《武器の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<スタッフ>の「アイオーン」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <シルヴァフェンサー> 基本取引価格:107,520G(非売品)  知名度:39 <儀礼剣>SS 第4世代魔剣 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  一点の曇りなく磨き上げられた、非常に美しい銀の刀身を持つ、全長1.3m程度の細剣です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代における「貴族」に仕える騎士、その中でも「青ざめた血」を分けられた従騎士にのみ下賜されたという、専用に設えられた儀礼用にして決闘用の魔剣です。  聖銀ミスリルは勿論の事、火竜の角に世界樹の蔓、浮島亀の鼈甲と言った高級な素材を惜しみなく加工された一本であり、どれだけの時間が経過しようとも刀身は曇る事なく、仕 える主が滅びるその時まで従騎士とともに在るとされました。  この杖は、旧き水底に封じられてなお仕え続けたあるエクスキャバリアが持っていたものです。腹違いでありながら「貴族」になれなかった姉は、従騎士として血を分けた妹を護 るべく、その傍に居続けていました。  余人において持つことは実質的に叶いませんが、剣に込められた魔力や構造を解析することで、新たな技術の発展に繋がる可能性は否定できません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:18 用法:1H 命中:+2 威力:50 C値:10 追加D:+2 備考:刃を持つ武器、銀製 ◆ランク効果 ○曇り無き銀の刃  聖別された魔銀を用いた儀礼剣は、その振るう剣閃に一切の淀みを見せません。  この武器による攻撃は、命中力判定に対するペナルティ修正を受けず、クリティカル値の上昇効果を無視します。 ▽ディフェンサー  この効果は、《かばう》を習得していなければ使用できません。  護衛の為に自身を身代わりにします。同時に、防御姿勢によって受けるダメージを最小限に留めます。  《かばう》を宣言している対象が何らかのダメージを伴う「かばえない行動」の対象となった場合、1dを振ります。  出た出目が「4~6」であれば、護衛対象への適用ダメージを代わりに自身が引き受けます。この際、適用ダメージはさらに【-10】点されます(最低0)。  この効果は、《かばう》による効果とは別のものとして扱います。 ◆非ランク効果 ○儀礼剣  =>上記「儀礼剣の共通効果」を持っています。 ○エクスキャバリア装備  この武器は、装備しようとするキャラクターのエクスキャバリア技能が15レベル以上でなければ装備できません。  エクスキャバリア技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《武器の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <パイルハンマー> 基本取引価格:80,000G(非売品)  知名度:40 <格闘?>SSランク -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  鋭く分厚い刃を取り付けた、奇妙な機構を持つ護拳です。発明者は、この武器は杭打機であると言って憚りません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔剣でもないのに書く必要はあるのかと思いましたが発明者に脅されたので記します。  この武器は、古代魔法文明時代において「火薬庫」と称され抹消された異端技術者のひとりが作り上げた、炸薬あるいは火薬と呼ばれる薬品を用いた「仕掛け武器」です。  腕先側に刃が飛び出していますが、この根本にはトリガーがついており腕側に引く事で「装填」され、取り付けられたハンマー部が合体し攻撃と同時に高速射出されるという仕組み になっていますが、正直理解できません。  その為非常にリーチは短く、また装填のために時間を掛けねばならない事もあり、実用性としては乏しいと言わざるを得ないでしょう。  ただ、それを補って余りある(かどうかはともかく)一撃の破壊力に関しては、一目を置いてもよいかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:18 用法:1H 命中:- 威力:33 C値:11 追加D:- 備考:装填前は刃を持つ武器、装填後は打撃武器 ◆ランク効果 〆火薬装填  トリガーを引き、機構を「装填」します。次に行うこの武器による攻撃は命中力に-4のペナルティ修正を受けますが、威力が3倍となり、威力表決定の1回目の出目が「+8」さ れ、クリティカル値が-2(最低8)されるものとして扱います。  この効果は攻撃の成否に関わらず、1回攻撃を行った場合、終了します。 ◆非ランク効果 ○カテゴリ不能  格闘カテゴリと書いていますが、《武器習熟A(S)/格闘》によるダメージ上昇の恩恵は受けられません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ブームゲッター> 基本取引価格:100,000G  知名度:40 <ウォーハンマー>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  小さな炉を取り付けた片手持ちの戦槌です。撃鉄を起こした後の一撃は火を巻き、着弾時に激しい爆発を起こします。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  筆者の後ろから発明者が爛々と見ているので記してます。この武器は、「火薬庫」の異端技術者が作り上げた「叩き潰し、焼き尽くす」事を目的にしたシンプルに攻撃性の高い仕掛 け武器です。先述したパイルハンマーや、後述するアームウェポンに比べ比較的取り回しが良いと思われるのは、機構の主題である爆発が物理的に堅牢な相手でも効果が高い事が挙げ られるでしょう。  小炉への着火は片手で行えますが、仮に片手がふさがっていたとしても地面や肩、あるいは敵に撃鉄を引っ掛ける事で容易に行う事が出来る為、振り回すだけの膂力があれば誰であ ろうと容易に扱う事ができ、筆者はこれは割と危険なのではないかと今思っています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:34 用法:1H 命中:-2 威力:70 C値:10 追加D:- 備考:打撃武器 ◆ランク効果 ☆火を入れる  撃鉄を起こして火花を上げ、小炉に火を灯します。火を入れると、命中力判定にさらに-2のペナルティ修正を受けますが、発生させるダメージが火属性の魔法ダメージとなります。  この効果は、1ラウンドに1回しか使用できません。また、1回攻撃を行うと元の状態に戻ります(炉の火が消えます)。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ブラックアート:アームウェポン> 基本取引価格:特殊  知名度:30 <アーム> -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  様々な形状を持ちますが、総じて現代における「ガン」に似た形をしています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  古代魔法文明時代において、「火薬庫」と称され抹消された異端技術者たちが作り上げた、この世界に存在しないはずの技術の結晶です。その最大の特異性は、彼らが独自のレシピで 調合に成功した「火薬」を用いるという点にあります。  総じて携行火器として製造されましたが、その駆動原理には魔力が一切用いられておらず純粋な弾丸の質、そして扱う者の技量に左右されるものになっています。  現実においては一切使われる事がなかったとされますが、その威力は決して魔法にも引けを取らないものであり、再現に成功することができれば一種の技術革命になるかもしれません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆共通効果 ○〆銃撃/装填  すべての<アーム>は「シューター技能」によって取り回せる武器として扱います。  銃弾はそれぞれ個別に製作する必要があり、装填は原則として主動作で行われます。 〆バレットチャージ 必要素材:炎鉄*2、別途費用  衝撃によって弾頭の炸薬に点火し、破壊をもたらす<アーム>専用の銃弾「カートリッジ」を製造します。  カートリッジの製造には1時間がかかりますが、1回で<アーム>1つの最大装填数分を製造できます。  弾薬作成に掛かる費用は<アーム>ごとに異なります(カートリッジ単位の必要費用は各<アーム>に併記されています) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <フリントロック> 必要素材:火炎銀*10、炎魔金*4、艷やかな香木*4、壊れたパーツ*20、60000ガメル  最大装填数:1(100ガメル) 必要筋力:5 用法:1H 命中力:+2 威力:50 C値:10 追加D:- 射程:50m  ◆形状  片手持ちの燧発式拳銃です。腰に着けるホルスターも同時に製作します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▼インタラプトパリィ  自らに攻撃を試みる相手に対し、牽制の銃撃でその動きを阻害します。自身の「半径50m」以内で自分を対象に含む何らかの行動判定が行われた際、この能力を使用できます。  妨害する行動判定の達成値を目標値として、「〆銃撃」による命中力判定を行います。この時、達成値を上回ればその行動判定を自動失敗したものと出来ます。この時ダメージは発生 しませんが、使用したMPや矢弾、アイテムなどは消費されたものとして扱います。  達成値を下回った場合、通常と同じように受動判定を行います。  この能力は使用時に弾丸を1発消費します。 ☆クイックドロー  この銃は、補助動作でカートリッジを装填することができます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ペッパーボックス> 必要素材:炎魔金*5、紅蓮魔石*3、艷やかな香木*6、壊れたパーツ*30、60000ガメル  最大装填数:6(500ガメル) 必要筋力:10 用法:1H 命中力:- 威力:30 C値:9 追加D:- 射程:30m ◆形状  回転式の連射可能な連装拳銃です。腰に着けるホルスターも同時に製作します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▽三連装銃身  1回の銃撃で同時に3発の銃弾を連射します。銃撃の対象は同じ対象でも、異なる対象でも構いません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ブランダーパス> 必要素材:火炎銀*20、炎魔金*10、紅蓮魔石*3、艷やかな香木*10、壊れたパーツ*50、100000ガメル  最大装填数:1(500ガメル) 必要筋力:20 用法:1H両/2H 命中力:-4/-2 威力:80 C値:11 追加D:+4 射程:10m ◆形状   銃身を切り詰め砲口を広くした散弾銃です。大型の為、ホルスターは付随しません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 〆大型散弾銃  この銃による銃撃は、対象を「半径3m/5」として扱います。この攻撃対象からは射手自身を任意で除外する事が可能です。  また、この銃は「用法:1H両」の際は命中力判定に-4の、「用法:2H」の際は命中力判定に-2のペナルティ修正をそれぞれ受けます。 ▼リアクトカウンター  自らに攻撃を試みる相手に対し、反撃の散弾でそれに対し反撃します。自身と同じ乱戦エリアにいるキャラクターが自分を対象とする攻撃(近接・射撃・魔法に関わりません)を行 った際、この能力を使用できます。  受動判定の代わりに、銃撃による命中力判定を行います。この時、命中力判定が攻撃側の達成値を上回った場合、その攻撃を中止させることが出来ます。攻撃が中止された場合、使 用したMPや矢弾、アイテムなどは消費されたものとして扱います。  達成値の比較に関わらず、乱戦エリア内にいる無作為に選ばれた5体までのキャラクター(使用者を除きます)は<ブランダーバス>による銃撃のダメージを受けます。  また、使用者への攻撃が行われた場合、最初の1回の出目は「12」であるものとしてダメージを決定します  この能力は使用時に弾丸を1発消費します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ガトリング> 必要素材:炎鉄*60、火炎銀*40、炎魔金*20、壊れたパーツ*50、100000ガメル  最大装填数:10(1000ガメル) 必要筋力:30 用法:1H 命中力:+8 威力:- C値:- 追加D:- 射程:50m ◆形状  後期型ドゥームなどに見られる回転式の銃身を持つ機関砲を、手持ち出来るような形で実現したゴリ押しの塊です。  大型の為、ホルスターは付随しません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 〆トリガーハッピー  この銃による銃撃は「形状:貫通」として扱います。また、この銃は一度の「〆銃撃」で、2発から10発までの任意の数だけ、弾丸を同時に消費します。  与えるダメージは【シューター技能レベル×1d(一度に消費した弾数)】点の物理ダメージとなります。  この銃に威力レート、クリティカル値はありません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <カノン>必要素材:火炎銀*30、炎魔金*20、紅蓮魔石*15、翡翠の動力炉*10、壊れたパーツ*100、198000ガメル  最大装填数:1(6000ガメル) 必要筋力:40 用法:1H 命中力:-6 威力:100 C値:12 追加D:+8 射程:50m ◆形状  砲身の上側に持ち手を取り付けた、携行式の大砲です。大型の為、ホルスターは付随しません。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 〆砲撃  この銃による銃撃は「半径6m/20」として扱います。  また、回避力判定に成功しても、ダメージは「半減」かつ「クリティカルが発生するダメージ」として算出されます。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▼防具 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <星衣プラネットローブ> 基本取引価格:152,000G(非売品)  知名度:35 <非金属鎧>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  夜空を切り取ったかのようにどこまでも暗い色をしたフード付きローブです。服の内側には、煌めく星々のような意匠が施されています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  ある種の魔導師(エニグマンサー)がその生涯を掛けて自身に合う様に設えるとされる専用の一着です。  その為プラネットローブと名のつく衣服は一着ではありませんが、その一着一着において込められた魔導が異なっており防具としての効果も違うものになっています。  この衣服は、エニグマンサーとして数千年に及ぶ研鑽を続けたあるフェイスレスが身に着けていたものです。  彼女が持つ魔導の智識を徹底して注ぎ込んだこの意匠は、嘘偽り無く「星空を切り取った」ものになっています。  その製法こそ不明ですが、月光と星光によって包まれる事により、月神シーンによる願い星の加護にも近い、耐魔効果が発揮されています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:1 回避:- 防護点:7+α 備考:α=装備者の知力ボーナス ◆ランク効果 ○サクション  星衣の裏側に輝く星々と月光の力により、自身に向けられた魔法で行使された魔力を霧散させず転化・吸収する事ができます。  装備者に対して魔法による攻撃を行った場合、ダメージ以外の効果は一切与えられません。また、その魔法の行使に使用されたMPだけ、装備者のMPが回復します。  《魔法拡大/**》などによって消費MPが増大していた場合、その増大した点数だけのMPを回復できます。 ○マナコーティング  この衣服の防護点は、基本値に装備者の「知力ボーナス」が加算されます。上限はありません。 ◆非ランク効果 ○エニグマンサー装備  この防具の効果は、装備者のエニグマンサー技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  エニグマンサー技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《防具の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<非金属鎧>の「アストラルガード」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <輝星の礼衣ブレイザブリク> 基本取引価格:99,840G(非売品)  知名度:39 <非金属鎧>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  要所にあしらわれた装飾が星のように輝く、宮殿で着飾られるような男性用の礼服(スーツ)です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代において、社交界というのは複雑怪奇な権力闘争の場であり、そこに出席する貴族は様々な形で自身の力(権力に限らず、魔力や支配力の場合もありました)を示す事が 義務のような形で文化が醸成されていました。  この礼服は、その中においても自身に従わせる「士族」が同行し出席する際に着用させるものであり、また同時に最高級の鎧としての性能も併せ持つ、従騎士専用の防具として設えら れています。  本来はオートクチュールとしてデザインされるものであり、あくまでもここに示すものはそのひとつでしかありません。綺羅びやかな社交界の中でも存在感を失わない、星々のように 煌めくその姿こそがブレイザブリクと称されるに相応しい性能を持っているとされました。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:11 回避:+1 防護点:+11 ◆ランク効果 ○星糸の刺繍  夜空の星のように煌めく刺繍は、マナを織り込んだ糸によって施されたものです。輝きはこの鎧に害を為す魔力を外へと反らし、逆に癒やしの魔力は増大させます。  この鎧の着用者は、自身が受けるあらゆる魔法ダメージを「-3」点します。  また、自身が魔法によってHPを回復する場合、その回復量が「1.5倍」であるものとして扱われます。 ◆非ランク効果 ○エクスキャバリア装備  この防具の効果は、装備者のエクスキャバリア技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  エクスキャバリア技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《防具の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<非金属鎧>の「セレスチャルクローク」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- シェイドウィルダー <翳り纏い> 基本取引価格:102,400G(非売品)  知名度:42 <非金属鎧>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  飾り気のない、影に溶けるような黒灰色をしたロングコートです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代の折、影の王と呼ばれる魔神将が討伐された際に剥ぎ取られた素材によって作られたとされる一着の外套です。決して派手なものではありませんが、影を操り影を渡ると されたその魔神将の特性の一部を受け継いでいます。  同様に戦利品から製造された武具はありましたが、その特性ゆえに多くの魔法王がこれを着た暗殺者に怯えたのか、大半は回収破却され、現在は記録の上にのみ僅かに確認されるもの となっています。  そうした中で処分の手を逃れたこの鎧は、様々な人や国の間を渡り歩き、やがて1人の剣士が着込んでいるのが確認されました。しかし、鴉羽の剣客と呼ばれたその足取りを追うのは 夜に影を探すようなものであったのか、剣士の足取り共々に再び夜闇の中に消え、行方は知れないままになっています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:6 回避:+2 防護点:10 備考:鎧の着用者が飛行状態かどうかで性能が変化 ◆ランク効果 ○影を追う事出来ず  この鎧を着用している者は、隠密判定の達成値に+2のボーナス修正を受けます。 ○影を縫う事能わず  鎧の着用者が「浮遊状態」「飛行状態」である場合、影が足元から離れて浮かび上がり、着用者が受けているあらゆる戒めの分身となって無効化します。  この効果が発動している間、一切の<絡み>効果や【バインド】【スネア】【鎖】と名前のつく効果を受けなくなり、既に受けていた場合は消去されます。 ○影を斬る事叶わず  鎧の着用者が自身の影に足を付けている場合、影が外套の内側に動きを妨げないままに堅牢な軽鎧を形成します。  この効果が発動している間、この鎧の防護点は「+6」点されるものとして扱われます。 ◆非ランク効果 ○鴉羽の狩装束  この鎧は、最後に着用していた者の手によって「翼を持つ種族」、特にレイヴンにとって最適になるように改造されています。  レイヴン以外の種族がこの鎧を着用する場合、性能、効果はともにSSランク<非金属鎧>の「サイレントランナー」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <騎士王(姫騎士)の戦装束> 基本取引価格:114,200G(非売品)  知名度:39 <非金属鎧>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  薄い革板をわずかに重ねつつ何重にも貼り合わせ、最表面にミスリル板を備えた胸甲です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代、「貴族」という存在は主として魔法王を兼任する為に前線に出るものは僅少なものでしたが、それゆえに「貴族らしくない貴族」としてレギオンを率い、自らを戦場に 置く者が居なかった訳ではありませんでした。  その中でも騎士王、あるいは騎士姫と呼ばれた類の者たちは自ら剣を取って前線で戦う事を誉れ、あるいは「貴族」の責務であるとしており、そんな風変わりな貴族の為に設えられた 戦装束がこの胸甲です。  魔法を操るにおいて妨げにならない様、しかし最大限の防御力を発揮出来るようにと丹念に作られた鎧はそれ自体に特殊な魔力を持ちませんが、これを着用する者の「支配力」は想い を汲み上げ、自らを立ち上がらせる力に変える事が出来たとされています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:14 回避:+1 防護点:+10 備考:銀製 ◆ランク効果 ○あきらめない心  戦装束に身を包んだ騎士は、いかなる事があろうと膝を屈さず立ち上がる誓いを立てています。  自陣営のキャラクターが戦闘不能になるたびに、行為判定に+2のボーナス修正を得ます。この効果は5回まで累積します。  また、HPが0以下となっても、生死判定に成功すれば気絶せずに行動できます。この際、HPが0以下になってから失敗するまでの間は行為判定に+4のボーナス修正を得ます。 ◆非ランク効果 ○プリンス/プリンセス装備  この防具の効果は、装備者のプリンス/プリンセスナイト技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  プリンス/プリンセスナイト技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《防具の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<非金属鎧>の「ナクルレイヤーズ」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <王将の絆鎧> 基本取引価格:500,000G(非売品)  知名度:39 <金属鎧>SS -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  手甲、脚絆に至るまで専用に設えられた、王として君臨する者のための全身鎧です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明時代、「貴族」という存在は主として魔法王を兼任する為に前線に出るものは僅少なものでしたが、それゆえに「貴族らしくない貴族」としてレギオンを率い、自らを戦場に 置く者が居なかった訳ではありませんでした。  この鎧はそういった武王と言うべき者の為に多くの民が力を結集し鍛え上げられたものであり、その性能は生存に特化したものとして製作されています。王が倒れるような事があれば、 それは国としての敗北を意味していた為当然の処置ではありますが、それ故にこの鎧を着た王はまさしく要塞めいた堅牢さであり、その支配力も相俟って単体でありながら一騎当千の将 として戦場に名を轟かせたと言われています。  なお、そう言った武王は往々にして、内部からの裏切りや暗殺による非業の死を遂げる事が多く、当時における権謀術数と智謀策謀の闇を感じさせています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 必要筋力:30 回避:-1 防護点:+20 備考:銀製 ◆ランク効果 ○不撓のレガリア  十重二十重に貼り合わせられたミスリル箔はその1枚1枚に多大な魔力が込められており、王の生命力、精神力を賦活し続けます。  この鎧の着用者は、自身が受けるあらゆる魔法ダメージを「-10」点する事ができます。  また、鎧を着用している限り、HPとMPが「+30」点されるものとして扱われます。 ◆非ランク効果 ○プリンス/プリンセス装備  この防具の効果は、装備者のプリンス/プリンセスナイト技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  プリンス/プリンセスナイト技能レベルが条件を満たす場合、戦闘特技《防具の達人》の有無に関わらず、装備する事が可能です(ランク効果も発揮されます)。  それ以外のキャラクターが装備する場合、SSランク<金属鎧>の「エンペラーズマイト」と同様のアイテムであるとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▼特定技能用アイテム ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <匠の正装> 開発費用:112,640G(非売品) -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  防具の上からでも動きを妨げる事のない、大小のポケットがついたエプロンです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  これは、異端技術者の一党であったガジェッティアがその粋を凝らして作り上げる、実用性を最大限にまで高めた作業着です。  あくまでもエプロンの為普段遣いが出来る構造となっていますが、自身のためだけに作られたそれは、製作者にとってまるで「見えざる手」を得たかのような使用感を誇り、その感覚に 違わず自らの一部として取り扱う事すら可能になります。  この領域に至ったガジェッティアはほぼ確認されていませんが、彼らが歴史に埋もれた後に確認が存在された、実際に「見えざる手」を持つレプラカーンなる種族の出自を追うヒントが 隠されている可能性もあります。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ○こんなこともあろうかと  このアイテムは、鎧の形状に関わらずその上から着用する事が可能です。また特殊な縫製により激しい戦闘にも耐えうるようになっており、防護点を+1できます。  また、着用中は自身の装飾品の装備欄の「その他」がさらに+2個される(合計3個)ものとして扱われます。 ○玄人志向  このアイテムの効果は、装備者のガジェッティア技能が15レベル以上でなければ発揮されません。  条件を満たさないままに装備した場合、ただのエプロンとして扱われます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ▼装飾品 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <流星の勾玉ハジャル・アスワド> 基本取引価格:117,760G(非売品) 知名度:39 装飾品:首 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  黒曜石よりなお漆黒の、星と月のない夜空を切り取ったかのような石を加工した勾玉です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  素材となっているのは、かつてフェダーインなる剣士を輩出した砂漠の地方、その聖地の中心部にあった「黒き函」と呼ばれる祭器に嵌め込まれていたとされる黒い石です。  現地では神が祭壇を築く場所を示す為に天から降らせた聖なる石であり、元々は白い石であったが人々の罪業を吸収し続けた結果黒く染まったと伝えられています。  天から降り落ちた際に砕けた破片によって作られたこの勾玉は、フェダーインの中でも最高の実力を持つ者にのみ代々継がれる伝統のものとして扱われていました。  しかし、ある時に空を駆ける蛮族によってこの至宝は奪い去られ、何処かの空へと行方を晦ましました。多くの者たちは簒奪を紛糾しましたが、剣士たちの長は「神が空より贈った ものが空に帰っただけであろう」と説き伏せた事で、これを継ぐ者は誰も居なくなったと言います。  かの砂漠が硝子の荒野と化す、その前日の事でした。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ▽星に乗って歩む者  宇宙の風に旅をしてきた流星の破片は、自身とともに動き続ける者に風の加護を与えます。  通常移動・全力移動によって移動した場合、次の手番の開始時まで回避力判定の基準値に「+(自身の敏捷度ボーナスの半分(端数切り上げ))」のボーナス修正を受けます。  この時、敏捷度ボーナスは魔法や練技などの効果が加味されない、元の値を参照します。 ○罪業の代償  人々の祈りと業を吸収し続けた天の石は、自身に祈りを捧げ続けた敬虔なる剣士にのみ力を貸し与えます。  この装飾品の効果は、装備者のフェダーイン技能が15レベル以上でなければ発揮されません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <ヴァジェトの眼> 基本取引価格:104,960G(非売品) 知名度:39 装飾品:首 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  巨大な眼を干して縮め、緑柱石を砕いた粉で彩色した首に掛けるアミュレットです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  こういったお守りは別名ではナザールと呼ばれ、邪視あるいは邪眼と呼ばれる類のものから身を守る為の護符として扱われますが、これはヴァジェト、別名においてヴジャトー…… 即ち未来を見通し闇を祓うとされる魔眼の妖精をそのまま素材にした、罰当たりにして非常に高い効果を持つアミュレットとして扱われています。  但し、このアミュレットの素材になったヴジャトーはその扱いに合意していたのか、持ち主に罰を与える事はなく、然るべき持ち主と認める事があれば積極的に力を貸し与えます。  持ち主がその眼に魔力を注いで覗き込む事で、これから起こりうる未来の光景を伝えその動きを助ける事でしょう。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ▼千里を見通す眼  未来を視る大妖の眼球を加工した首飾りが、持ち主にわずかな未来の光景を伝えその動きを助けます。  装備者に対して達成値の比べ合いを要する判定を行った場合、装備者は自身が達成値の比べ合いを行う前に、相手に対しその判定をもう一度振る事を要求できます。  相手は2dを2回振った後、より出目が低い方を採用しなければなりません。  [剣の加護/運命変転]などの出目を変更する効果は、低い方の出目を採用した後に使用できます。  この効果を使用すると、MPを10点消費します。また、1ラウンドに2回までしか使用できません。 ○瞳が足りぬ  アミュレットとなってもそこに意志が残っているのか、この装飾品は自身を覗き込むに相応しい存在であるかを判断しています。  この装飾品の効果は、装備者が「風を詠む瞳」の特殊能力を習得していなければ発揮されません。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <メギンギョルド> 基本取引価格:102,400G(非売品) 知名度:39 装飾品:腰 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  黒く染められた生地に雷の意匠が刺繍された力帯です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  魔法文明中期において、「竜颪」とさえ呼ばれた伝説的なグラップラーが身に着けていたとされる力帯です。最もその存在に関しては現存する資料が少なく、材料、入手経緯などが 記された文献は見つかっていません。  しかしマジックアイテムであった事は確かなようで、数少ない彼の伝説の中においては、この帯を締める事で膂力が2倍にもなり、それによって小山の如き巨竜さえも投げ抑える事 が可能であったとされています。  一説によってはそのグラップラーが啓いた流派こそがエルデン式決闘柔術であるとする研究者もいますが、こちらもまた名前程度しか資料が残っていない存在である為、その信憑性 は低いと言わざるを得ないでしょう。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ○真なる黒帯  この帯を身に着けたものの防護点は+3点されます。  このアイテムの効果は、<ブラックベルト><真・ブラックベルト>とは重複しません。 ☆雷神の力帯  雷のマナが織り込まれた力帯は、締める事で全身に微弱な電流を流し、限界を超えた力を発揮させます。  補助動作でHPを12点消費する事で、10秒(1ラウンド)の間筋力を「+18」します。  また、装備者が戦闘特技《投げ攻撃》を習得している場合は《投げ攻撃強化》を、《投げ攻撃強化》を習得している場合は《巨竜投げ》を一時的に習得している扱いになります。  《巨竜投げ》の詳細は、以下の能力を参考にして下さい。 ☑巨竜投げ【投げ攻撃強化Ⅱ秘伝:宣言型】  格闘による攻撃およびカウンターが、投げに変更されます。打撃点が+12され、同時に対象を転倒させます。  部位数に関わらずすべてのキャラクターを対象にできます。複数部位へのキャラクターの攻撃では、一度の命中ですべての部位にダメージを与え、転倒させます。この時、対象は任意 の回避力基準値で回避力判定を行います。  この時、「○攻撃障害=不可」を持つ場合でも投げる事ができますが、対象は該当部位の回避力判定に「+8」のボーナス修正を得ます。  また「○踏みつけ」による攻撃に、さらに「○追加攻撃」が適用されるようになります(投げ攻撃ではないので、打撃点の上昇はありません)。  この効果による「○踏みつけ」は「○攻撃障害」による回避力の上昇や、攻撃不可の効果を無視して行えます。 ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <信仰の守護符(ザールギアス)> 基本取引価格:52,000G(非売品) 知名度:33 装飾品:任意 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  ザールギアスの聖印とともに多くの呪言が書き込まれた、掌大の御札です。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  神紀文明時代の折、神々の戦いにおいて特に見出された敬虔な神聖騎士に与えられたとする護り札です。主として神聖騎士たちの安全、そして死後その魂が正しく信仰の先へと還る事 が出来るようにする為の道標となるように祈りが込められています。  しかしここで紹介するものは、死の神ザールギアスによって作成されたものです。それ故かその効果は「死者である」事を前提にしたものとなっており、死してなおも彼らに死の蒐集 を行わせる傲慢さと冷徹さを垣間見せています。  この護り札を携えたザールギアスの神殿騎士は生半な事では倒れる事すらなく、倒れたとしてもその身は塵の一片も遺さずに喪失し、ザールギアスの掌中に収まる様にまじないが掛け られています。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ○死の神の聖印  この装飾品は、ザールギアスの聖印として使用できます。 ▽死神の守護符  死の神の祝福を得た冥い聖印が、自身を完全なる死に至らしめるまで死を遠ざけます。  装備者が何らかのダメージを受ける場合、そのダメージは自動的に半減され、HPとMPに同じだけ割り振られます。同時に、この魔物はHPとMPがどちらも0以下になるまで生死 判定を行わず、活動が可能となります。  HPかMPのどちらかが0である場合、ダメージは両方とももう片方に割り振られます(ダメージの半減が起こらなくなります)。  HPとMPの両方が0以下となった場合、装備者は生死判定を行わず消滅します。 ○死神のくちづけ  この装飾品には呪いが掛かっており、一度装備すると、その装飾品枠から外せなくなってしまいます。物理的に破る事は出来ません。  この呪いを解くには、達成値40以上の【リムーブ・カース】【パーフェクト・キャンセレーション】が必要です。死の神の力により【レストレーション】は効果を発揮しません。  しかし、それだけでは、札の魔力そのものは失われません。(行使に1時間を費やした、達成値60以上の【パーフェクト・キャンセレーション】なら、魔力そのものが失われます) ------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------- <万色の宝石コーイヌール> 基本取引価格:89,600G(非売品) 知名度:39 装飾品:任意 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆形状  「華美なる宝石飾り」を1つで埋める程の大きな宝石です。光の加減でその色は様々な色に変化します。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆由来と逸話  「光の山」なる異名を持つ、一見すると透き通ったダイヤモンドです。しかし光にかざすとその加減によって透過する色が九色にまで遷移しする、アレキサンドライトのような性質を 持ちます。  ラクシア史においてはこの宝石をめぐる騒乱は魔法文明時代に至るまで幾度も起きており、中でも最も古いものは神紀文明時代のサーガにまで遡ります。  ですが魔法文明時代の中期、その山から一匹のヨーウィが消えるとともにこの宝石も行方が知れないままとなっており、人の文明からはその存在は忘れられました。  しかしその性質故か、この宝石は妖精にとって非常に魅力的な存在として語り継がれており、嘘か真か、オベロン等は個体によってはこの宝石を探している事もあるようです。 -------------------------------------------------------------------------------------------------------------- ◆効果 ○万色の輝き  この装飾品は、<華美なる宝石飾り>としても使用できます。契約可能なランクは20までで、1個の宝石で6属性の妖精すべてと契約できます。 ○虹彩を渡る  万色を示すこの宝石は、向けられるあらゆる属性を持つ魔力を減衰、吸収してしまう力を秘めています。  無属性以外の何らかの属性を持ったダメージを受けた場合、最終的に受けるダメージを四分の三(*0.75/端数切り上げ)に軽減します。 ○光山の霊脈  神代における豊富な魔力を秘めた霊脈より零れ落ちた事で生まれたこの宝石は、使いこなす為には相応の知識と技術を必要とします。  この装飾品の効果は、装備者のジオニックルーラー技能が15レベル以上でなければ発揮されません。 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