知能:人間並み　知覚:五感(暗視)　反応:中立
言語:なし　 生息地:蟻地獄
知名度／弱点値:21／26　弱点:水・氷属性ダメージ+3点
先制値:16　移動速度:25
生命抵抗力:24(31)　精神抵抗力:22(29)

部位数:3（人間態、胴体、羽根）　コア部位:人間態/胴体

▽双刃
　ブレードアームの攻撃が命中した場合、ダメージ決定を2回行い、その両方を対象に与えます。

☑薙ぎ払いⅡ

○女王フェロモン
　自身を中心とした「半径30m」に「ソルジャーアント」が存在する場合、それらが行うあらゆる行為判定に+4のボーナス修正を与え、打撃点を+6させます。

○攻撃障害=+4･+4
　対象:[部位:人間態]/喪失条件:[部位:胴体]のHP0以下

〆蟻酸の拡散/21(28)/生命抵抗力/消滅
　スプレー状に霧化した蟻酸を拡散させ、吸い込んだ者の呼吸器を焼けただれさせます。
　自身を中心とした「半径20m」に、【2d+18】点の毒属性ダメージを与えます。
　この蟻酸はソルジャーアントにとっては栄養素を含んだ恵みの雨となり、同じ点数だけHPが回復します。

〆蟻酸の驟雨/21(28)/生命抵抗力/半減
　蟻酸を上空に打ち上げて雨あられと降り注がせます。
　自身と同じ乱戦エリア内のすべてのキャラクターに【2d+10】点の毒属性ダメージを1体につき【1d/2】回与えます。
　「〆拡散蟻酸」と同様に、ソルジャーアントに対しては回復効果を持ちます。

☆産み落とす
　孵化寸前の卵を産み落とし、「ソルジャーアント(3色)」のうちいずれかを同じ乱戦エリアに出現させます。
　出現するソルジャーアントの色は1dを振った出目で決定され、次のラウンドから行動を開始します。
　1d/1-2:赤 3-4:緑 5-6:黒

〆斬り裂く風/21(27)/精神抵抗力/半減
　羽根を大きく震わせ風の刃を発生させます。
　「射程:30m」「形状:起点指定」で、敵1体を風の刃によって斬り裂き、【2d+21】点の斬撃属性の魔法ダメージを与えます。

〆耳障りな羽音/23(30)/精神抵抗力/消滅
　羽根を激しく羽ばたかせ、自身を中心に「半径50m」の範囲に不快な音を出し、そこにいるすべてのキャラクターの集中を乱します。
　この効果は呪歌と同様のものとして扱い、抵抗に失敗したキャラクターはあらゆる能動的な判定(命中力判定、行使判定など)に-2のペナルティ修正を受けます。
　この能力は、ソルジャーアントに対しては効果を発生しません。

　砂漠の地下に広がる大空洞、通称「蟻地獄」を統べる女王アリこそがこのアントクィーンです。完全社会生物である彼らは積極的に人類を襲う事こそありませんが、女王が衰退期に入ると流砂から落ちてきた女性体を素材とし、その機能を利用して次世代のアントクィーンを誕生させます。
　素材とされた女性体は女王として振る舞うに最適化され、外骨格を利用した胴体やブレードアームの形成などを行えるようになっていますが、同時に元々の意識は失われ、感覚器も蟻のそれと変わらないものとなってしまっています。
　しかし、最も恐ろしいものはそれではなく、彼らアントクィーンの寿命サイクルが非常に短いことに起因します。
　積極的な人類の敵対者ではない彼女らは、わずか一週間で拒絶反応を起こし衰退期に入り始めます。衰退期から死亡するまでは10ヶ月以上の猶予があり、それは次世代の女王を作る為の素材──犠牲者を見つけるための時間でもあります。
　反応こそ中立と表記しましたが、その社会は長期の視点で見る限りは敵対的であり、撃滅すべき存在であると言えるかもしれません。
(文責:リヒタルゼン/解説のみカプラ＝Ｄ＝フォルテ)