TRPGをより楽しく遊ぶために



「はじめに」をお読み頂いた皆様、誠にありがとうございます。
このページでは、紹介の通りにTRPGで遊ぶ上で、より楽しいプレイを行う為に
必要だと思われる方法について解説することを目的としています。

  1. プレイヤーとは"何"なのか?

  2.      ゲームを遊ぶときのあなた、プレイヤーはどういう存在でしょうか。
  3. コミュニケーションの重要さ

  4.      TRPGは、相手がいて初めて成り立つものです。
  5. 気をつけるべきマナー

  6.      トラブルを起こさない為に、避けた方が良い行動を例示しています。
  7. 積極的にゲームを楽しむ為に

  8.      プレイヤーからの提案は、どう提示し、どう対応するのが良いのでしょう。




プレイヤーとは"何"なのか?


まず、TRPGにおけるプレイヤーの定義を再確認しましょう。
プレイヤーとは、セッション、ひいてはゲームにおける主催者以外の参加者のことです。
プレイヤーは、PCを手ゲームに参加することとなりますが、ただ遊ぶのを待つだけではありません。
ゲームの準備をし、GMが定めたルールに従い、セッションを進行させ、自身(PC)を行動させます。
そして最終目的として、自分を含めた参加者全員…つまり、周りのプレイヤーが楽しむ事を目指す事になります。
その目的は、決してGMだけが背負うものではありません。
セッションはGMとPL、両方がいて、初めて成立させるものなのですから。

つまり、プレイヤーとは
自分を含めた参加者とともに、ゲームを成功させる役割を持つ」存在と言えるでしょう。



コミュニケーションの重要さ


上記のことから、TRPGとはGMを含めた参加者とのコミュニケーションが重要である事が挙げられます。
円滑なコミュニケーションは、それを通じた人間関係を作り出します。
それは、ゲームだけでなく、話題の提供や楽しい空間・時間を共有し、ゲームを成功に導く大きな要素です。
そのためにも、コミュニケーションをうまく取ることは極めて重要である、と言えます。

しかし、チャット上でのコミュニケーションは、現実のそれよりも難しいものです。
相手の顔、ひいては語気や態度も見えないが為に、お互いの意思疎通は表に出さなければ分かりません。
では、その場合に重要なのは何でしょうか。 自分の意見を述べる事でしょうか? それも重要です。
しかしそれ以上に重要となるのが、「相手の話を聞く姿勢を持つ」と言うことです。

GMは勿論そうですが、そうでなくとも周りのプレイヤーの発言に目を通しておく必要があります。
ゲームの参加者は無意識に、あるいは意識的に、周りに対する要求を発しています。
もし、そのメッセージに気づいたならば、一言でもいいので反応してみましょう。
うまく受け取る事ができなくとも、参加者によって話しあえば解決方法を見つけられるかもしれません。

話を聞いて、相手の望みや、何を考えているかを知る」事を忘れない様にしましょう。



気をつけるべきマナー


では、ここで最初に述べた結論、「ゲームを成功させる」と書いた事について、補足しましょう。
どうすれば「ゲームの成功」となるのか、ひいては「参加者全員が楽しむ事ができるのか」と言う点については、非常に難しい事だと思われます。
しかし、逆に考えてみましょう。
成功している、と言うことは、少なくとも「失敗をしなかった」と言うことでもあります。
ゲームを失敗させない、つまり、ゲーム中のトラブルを避ける為にはどうするべきか。
そうなってしまう要素を、いくつか書き出しました。
下記に記載した行動は、周囲とのトラブルを招きやすいものです。今一度、確認してみましょう。

ふて腐れる
やる気がない
原因はともかく、ゲーム中にそう言った態度を取れば他のプレイヤーに不快な思いをさせます。
寝落ち ゲーム中に寝てしまう事は、GMであれPLであれ、セッションを放棄することと同義です。
どうしてもダメな時は、先に周りに申告しましょう。
関係ない
作業をする
平行作業はレスポンスの低下に繋がります(オンセでは特に!)ので避けた方が無難です。
体調不良
気分不良
体調・気力を問わず、この状態でのゲームの参加は非推奨です。
悪口を言う
ディスる
不愉快や拒否を示す時でも、悪口になってしまってはトラブルの素です。
PL間の意思疎通の際は、言葉を選んで意思を示すことで、トラブルを避けるのには有効です。
他人の否定 ゲームをしている時以外でも、チャット上で他のプレイヤーを非難することは避けるべきでしょう。
反射的な行動は避け、まずは自分を冷静に見なおしてから発言を考えましょう。
曖昧な態度 自分の目的をはっきりさせずにPCを動かす事は、周囲が意図を汲み取れない事があります。
もし、何か思いついたならば、まずは周りにその考えを明確に伝えるよう心がけましょう。
不愉快な
話題を続ける
自分が興味を持っている事を話題にするのは悪いことではありません。
ですが、性的な話、残酷な話、PANTSの話などは苦手とする人も多く居ます。
気づいて会話を打ち切れば問題はありませんが、初対面の人には特に気をつけるべきでしょう。
自慢話 自分が体験した事や、PCの英雄譚の話は、喋る方は楽しいものです。
しかし、相手もそうとは限りません。自分や身内しか分からない話は、ほどほどに。
自説の固持 ルール、世界観、PCの行動、考えについて、主張が対立することはあるでしょう。
しかし、あくまでゲームである以上、進行の妨げになるのは好ましくありません。
正当な主張であっても、ゲーム全体の流れを見て譲った方がよい場面もある事を理解しましょう。
指示の
行き過ぎ
ゲーム中に他のプレイヤーに助言をするのは良いことです。
しかし、それが命令や行動の乗っ取りになると、他人が遊ぶのを妨害するのと一緒です。
他損的な行動 味方を意図的に攻撃する事はもちろん、意識せずに他のPCに不利な行動を取る事です。
情報を独り占めしたり、趣味に走って全体の戦力を落としてしまう、などがそれに当たります。
基本的に、他人のリソース(HPやMP、お金など)に負担を掛ける選択は避けた方が無難です。

赤字のある項目は「避けた方がよい」と言うだけであり、「明確に禁止」と言うわけではありません。
うまく利用できればセッションの彩りとなるでしょうし、ゲームの成功要素となることもあり得ます。
(もちろん、寝落ちや悪口、体調不良の上での参加などは論外です)
しかし、上級者向けであるのは間違いありません。できるだけ、試さない方が無難でしょう。


積極的にゲームを楽しむために


ここまでは、ゲームをする中において注意すべきことをまとめて記載していました。
では、今度は実際にゲームをする中で、PLが行う事のできる、提案に目を向けてみましょう。

原則として、プレイヤーが本来認められている提案の範囲は、自分のPCの行動として表現される範囲までです。
逆に言えば、GMを含む他のプレイヤーは、基本的にはあなた自身のPCの行動を決める事はできません。
(あくまで基本的に、であって、GMはPCを用意した状況に落としこむ事などは可能です)
そのため、他のプレイヤーへ何かを要求する案をする/される場合もあります。
その場合は拒否する/される決定権は、要求を受ける側に存在します。

しかし、上記の提案と承認をその場その場で行うのでは、その分時間と労力を使う事にもつながるでしょう。
そこで、あらかじめPL間での話し合いである、意見の「すり合わせ」が重要になります。
自分/他人がどのようなプレイをしたいのか、このPCには何が出来るのか…。
そう言った情報を共有し、話し合うことで、ゲームを円滑に進行することが容易になるのです。

その調整を上手く行う為には、どうしたら良いのでしょう。折衝、交渉とも繋がる訳ですが、これにはコツがあります。
1つ目は、「相手の利益を明示する」ということ。
相手の利益を損なう提案は、受け入れてもらいにくいのは当然です。
提案に至った理由や考えなども提示しながら、相手とともに検討する事で、更に良い案が浮かぶかもしれません。

2つ目に、「他人の意見を肯定する」ということ。
他人の意見を否定しているばかりでは、自分が提案した時に、それを通したいと言う気持ちにはなれないでしょう。
普段から他人の意見を積極的に拾い、そのアシストをするように心がける事で、円満なすり合わせができるはずです。
情けは人の為ならず。

3つ目が、「却下されたら諦める」ことです。
特にこれは、PLからGMへの提案の際、それがどれだけ自分に魅力的でも、通らない事はよくあることです。
そんな時でもゴネる事なく、一度諦めて新しい形での模索をしてみましょう。
提案に時間をかけすぎても、良い事はあまりないのです。特に、オンラインでは時間の都合上、その傾向が顕著です。


提案とは、他PLやGMの、何らかの形でのリソースを自身のPCのために使ってもらう事にほかなりません。
自分だけの持つリソースは、他のPL全員分や、GMの持つ無限のリソースにはとても追いつかないからです。
望む展開をゲーム上で実現させるために、提案というものは存在します。
しかし、決して自己満足だけにとどまる事無く、あなたの考える「ゲームの成功」へと導く為に、より良い活用をされる事を願っています!



(GM用ガイダンス…用意中)


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