名前:エスト・アラニス 種族:フィー 生まれ:妖精学者 年齢:20 性別:♂ 穢れ値:0
【外見】 短く逆立てた金髪。ぱっちりとした大きな目。 性格も含め男性型のフィー。 身長156cm。体重10kg前後。 黄色や緑、青といった原色系の軽装を好む。
【経歴】 ・命を救われたことがある ・大切な約束をしている ・誰かを救ったことがある
【プロフィール(三行でおk)】 ・隠れ家から出て死に掛けたところを、ラミアに助けられたのさ ・それから彼女が余命を全うするまでの間、血を与えながら一緒にすごしたよ ・彼女との約束に従い、このラクシアを自分なりに楽しむことにしたんだ←今ここ
あまりに長文になりすぎたため、プロフィール全文は最下部へ移動しました。 読んでもいいけど、駄文です、ご注意を……。 ちなみに、フィーなのに家名があるのは、ラミアから貰っただけです。
――――――――――――――――《基本能力値》――――――――――――――――― 【基本ステータス】 冒険者レベル:5 総経験点:12160 未使用経験点:160
最大HP:27 最大MP:39 生命抵抗力:7 精神抵抗力:9
初期能力値/成長/装飾品/現能力値(能力値B) 器用度_17+___+___=17(+2) 敏捷度_20+2__+2___=24(+4) 筋力__13+1__+___=14(+2) 生命力_10+2__+___=12(+2) 知力__20+1__+1___=22(+3) 精神力_21+3__+___=24(+4)
制限移動:3m 移動力:24m(敏捷度m) 全力移動:72m(移動力×3)
【種族特徴】 《妖精の加護》 《浮遊》
【取得言語】 交易共通語(話/読)、妖精語(話)、ドレイク語(話/読)、神紀文明語(読)
――――――――――――――――《技能と判定》――――――――――――――――――
【冒険者技能】 取得冒険者技能 フェアリーテイマー(光3、闇3、風2、水2):5 セージ:3 スカウト:3
戦闘特技(イグニスブレイズ前) Lv1:《魔法拡大/数》 Lv3:《魔法拡大/時間》 Lv5:《MP軽減/フェアリーテイマー》 =================== 戦闘特技(イグニスブレイズ後)/IBを持っていない場合、削除して下さい Lv1:《魔法拡大/数》 Lv3:《魔法拡大/時間》 Lv5:《MP軽減/フェアリーテイマー》 ┗置換:___ =================== 自動取得戦闘特技(取得条件)
【魔法系技能】 フェアリーテイマー:5 魔力:8 魔法の行使判定:2d6+8 使用可能魔法 基本妖精魔法:5 妖精魔法(水):4 妖精魔法(風):4 妖精魔法(光):6 妖精魔法(闇):6
【スカウト技能】 先制判定:2d6+7 聞き耳判定:2d6+6 探索判定:2d6+6
【セージ技能】 セージ取得言語 Lv1:ドレイク語(話)、Lv2:ドレイク語(読)、Lv3:神紀文明語(読) 魔物知識判定:2d6+6 見識判定:2d6+6
――――――――――――――――《アイテム類》―――――――――――――――――― 【装備品・武器】
【装備品・防具】 防具名:ハードレザー 必要筋力:13 カテゴリ:非金属鎧 防護点:4 回避補正:0
防具名:ラウンドシールド 必要筋力8 カテゴリ:盾 防護点:1 回避補正:0
回避力判定:2d6 合計防護点:5
【装飾品】 装備部位/装飾品名称(効果説明など) 頭 : 耳 : 顔 : 首 : 背中 : 右手 :疾風の腕輪 左手 :知性の指輪 腰 :専用装備化銀製の宝石ケースMP+2(水:2、風:2、光:3、闇:3) 足 : その他 :俊足の指輪
【未装備装飾品】 集中の鉢巻き(普段はつけてない、気合を入れ直す時につける) 迷彩ローブ(野外での隠密、尾行に+2修正)
【所持品】 『冒険用品(備品)』 背負い袋、ベルトポーチ
・背負い袋の中身 水袋*3、毛布、火口箱、頑丈なランタン、迅速の火縄壷、テント(6人分) 罠探知の棒、冒険用品(消耗品)の欄全部、日用品(ハンカチ除く)全部 食料品&趣味用品の欄全部、フレーバーアイテム、観察日記&スケッチブック
・ベルトポーチの中身 ナイフ、スカウト用ツール、小型ハンマー、手鏡(Sサイズ) 虫眼鏡、砂時計、北向きの針、望遠鏡、ハンカチ 薬品&魔法用アイテムの欄全て
『冒険用品(消耗品)』 ロープ(50m)、くさび(10本)、フック(5個)、たいまつ(6本)、油*3 アンロックキー*5、ジャックの豆
『日用品』 コップ、皿、おわん、フライパン、鍋、クッキングスプーン、着替えセット(7日分)、ハンカチ
『食料品&趣味用品』 保存食(11日分) 羽根ペン、インク、スケッチブック(8枚) 絵筆、絵具(赤、青、黄、黒、白)
『薬品&魔法用アイテム』 魔晶石(5点)*2、魔香草*2、ヒーリングポーション*1、アウェイクポーション*1
『フレーバーアイテム』 カラドリウスの羽根の栞(GMしよりさんのセッションでフレーバーアイテムとして獲得したものを加工)
『スケッチ&観察日記』スケッチの達成値はペインターLv+器用Bで判定しています
《カラドリウスのスケッチ(スケッチブック1枚消費)》達成値12 イメージとしては基本淡い緑色の羽根で覆われていて、光の当たり方で色が変化する。 傷ついた仲間を治癒してくれた為、穏やかで優しげな印象の霊鳥の絵。
《エントレットのスケッチ(スケッチブック1枚消費)》達成値11 とある森で出会った、巨樹の翁。森での探し物の在り処を教えてもらった。 雄大な巨樹を繊細なタッチで描いている。よく見ると枝の一本にどこぞの魔導天使が腰掛けているのが描かれている。
観察日記(使用済2頁&白紙58頁) 1頁目:カラドリウスについての観察と考察 2頁目:スターフルーツの味と調理方法についての私見
【備考】 光の宝石:ムーンストーン(ランク3) 闇の宝石:ブラック・オニキス(ランク3) 風の宝石:ジェダイト(ランク2) 水の宝石:アクアマリン(ランク2)
【所持金】 214G
―――――――――――――――――《その他》――――――――――――――――――― 【名誉点】 総名誉点:166 所持名誉点:41
【名誉アイテム】 隼のメダル(20):隼の止まり木亭所属冒険者の証。 頑丈なランタン(10):3mの高さから落としても壊れないランタン。 迅速の火縄壷(20):30秒で着火することができる火縄壷。 集中の鉢巻き(10):セージ技能による知識系判定の「再挑戦」を所定の半分の時間でできる鉢巻き。 銀製の宝石ケース専用装備化(50):MP+2。彼にとっての母であるラミアから譲り受けた宝石ケース。特別な装飾はないが、これ自体が彼にとっての絆の証である。
【称号】 『霊鳥を見たもの』(5) ・GM:しよりさんによる6/26のセッション【あの雲を超えて】にて獲得。
『タワーディフェンサー』(10) ・GM:こうさぎさんによる8/5のセッション【タワーディフェンス・リターンズ】にて獲得。
【コネクション】
【一般技能】 作家(オーサー):3 学者(スカラー):3 絵師(ペインター):4
【知己のPC(敬称略)】 ア:アッシュ カ:コウサギ、カナ サ:サヤ、サマリ、ソラ タ:ツェツィーリア ナ:ネクロフ ハ:フィリス、バルゴ、ハインツ マ:モノケロース ヤ: ラ:リシリア、レーベ、リアム、ルカ、レオーネ ワ:
【遭遇した魔物】 蛮族:グレムリン 動物:ジャイアントヴァイパー、ブリーズローカスツ(オリジナル)、ジャイアントローカスト(オリジナル)、ゴルゴル 植物:エントレット、ブラッディーペダル アンデッド: 魔法生物:バリンガー、クリアブロブ(オリジナル) 幻獣:カラドリウス、ラングスイル 妖精: 魔神:インプ
【セッション履歴】 6/26 21:00〜1:00 GMしよりさん『あの雲を超えて』 PC リシリア、アッシュ、フィリス、モノケロース、レーベ 報酬840、名誉7(5)、経験点1080+50(1ゾロ)、成長:敏捷 称号『霊鳥を見たもの』フレーバーアイテム『カラドリウスの羽根』
6/27 21:00〜27:15 GM:どんこさん『農家にいなごを捕ってくれと頼まれた』 PC バルゴ、ハインツ、サヤ、サマリ 報酬1106、名誉15、経験点1110+50(1ゾロ)、成長:精神力 出現敵:ブリーズローカスツ、ジャイアントローカスト(どちらもオリジナル)
6/28 21:00〜26:00 GM:ヨクトさん『ちょっと井戸に潜ってみようぜ』 PC サマリ、ツェツィーリア、リアム、バルゴ 報酬1212、名誉8、経験点1080+50(1ゾロ)、成長:生命力 出現敵:インプ、バリンガー
7/4 22:30〜26:30 GM:スルトさん『四畳半迷宮・改二』 PC サヤ、コウサギ、バルゴ、ネクロフ 報酬1196、名誉13、経験点1130+50(1ゾロ)、成長:筋力 出現敵:クリアブロブ(オリジナル)、グレムリン、ゴルゴル
7/11 21:10〜25:00 GM:Fromさん『楽しい遠足』 PC モノケロース、サマリ、サヤ、ツェツィーリア 報酬1412、名誉16、経験点1050+50(1ゾロ)、成長:精神力 出現敵:エントレット、ブラッディーペダル
7/12 21:00〜26:00 GM:しよりさん『潜むもの・改訂版』 PC バルゴ、アッシュ、ソラ、リシリア、リアム 報酬2760-1675-1000(前金消費分)=85G、名誉25、経験点1280、成長:知力 出現敵:ラングスイル
8/5 21:00〜27:00 GM:こうさぎさん『タワーディフェンス・リターンズ』 PC カナ、フィリス、リシリア、ルカ、レオーネ 報酬5507、名誉67、経験2030+150(1ゾロ*3)、成長:精神力・生命力・敏捷
【メモ】 8/5セッション終了後の買い物 残金:447G セッション中消費:知性の指輪 依頼報酬:5507G 知性の指輪:-500G 疾風の腕輪:-1000G 砂時計:-120G 水袋*2:-40G ベルトポーチ:-15G アウェイクポーション*1:-100G ヒーリングポーション*1:-100G 闇の宝石(2ランク)、水の宝石(1ランク)を売却:+75G 闇の宝石(3ランク)、水の宝石(2ランク)を購入:-250G 魔晶石(5点):-500G 罠探知の棒:-150G 北向きの針:-1000G 望遠鏡:-1000G 集中の鉢巻き:-200G+10名誉点消費 迷彩ローブ:-840G 銀製の宝石ケース専用装備化(MP+2):50名誉点消費 収支合計 残金:214G 所持名誉点:41点
【7/12以降の買物履歴】 7/12 残金862G+報酬2760G-経費(死者蘇生費頭割)1675G-買物1500G=447G 8/5 残金447G+報酬5507G-買物5740G=214G
採用キャラメイクダイス
[492] 3人目です 一回目 投稿者:mlac 投稿日:2014/06/17(Tue) 19:46 [返信]
種族:フィー(IB) 生まれ:妖精学者(IB) 技=7, 体=7, 心=14 A=10, B=13, C=6, D=3, E=6, F=7 器=17, 敏=20, 筋=13, 生=10, 知=20, 精=21 技能=フェアリーテイマー&セージ, 経験点=1500
【出来ること】 器用度:隠蔽・解除・スリ・変装・罠設置(スカウト)
敏捷度:受身・隠密・軽業・先制・尾行(スカウト)
知力:足跡追跡・聞き耳・危険感知・探索・地図作製・天候予測・宝物鑑定・罠感知(スカウト) 見識・構造解析・地図作製・病気知識・文献・宝物鑑定・魔物知識・薬品学(セージ)
【応募用テンプレート】 PC名:エスト 種族:フィー 性別:♂ 年齢:20歳 冒険者レベル:5 総経験点:12160 未使用経験点:160 【冒険者技能】 フェアリーテイマー:5(光3、闇2、風2、水1)、セージ3、スカウト3
http://duck-hawk.sakura.ne.jp/new_list/list.cgi?id=362&mode=show
所持ルルブ:改訂T・U・V、AW、BT、WT、CG、IB、博物誌3種、カルゾラル
プロフィールにて、ラミアがフィーに吸血をして延命する描写が有りますが、一応CGにフィーがはっきりとした肉体があると明記されていますので、フィーには血が有るとしています。 フレーバーなので問題ないかとは思いますが、それは世界観上間違っているのであれば、取り消しますので教えてください。
以下、長くなったのでこっちに移しました。少しは短くしたつもり。
Qなぁにこれぇ? Aただの妄想です。
【プロフィール(全文)】
あー、こほん。ちょっと今までの経歴を話してくれって言われたから、少しだけ語るよ。 ちょっと長くなるけど、何せ20年以上の人生だ、我慢して付き合ってもらおうかな。
僕が自我を得て10年位かな? それまでは同じフィーの仲間や妖精達と、僕の生まれ故郷でもある森の隠れ里で暮らしていたんだ。 特に不自由は無かったけど、ある日ちょっとした好奇心で森の奥に行ってみたんだ。それが僕の致命的な間違いでもあり、運命的な出会いへのきっかけでもあったってわけさ。
まだ幼く悪意ってものをうまく理解できてなかった僕は、狼たちの縄張りに入り込んでしまった。 その場は妖精に助けを借りて、なんとか逃げ出すことは出来たけど追われるうちに道を見失い、また僕のマナも尽きかけていた。 なんとか戻ろうとしたところに運悪く出くわしたのが、『蛮族』。 話には聞いていたけど、もちろん見るのは初めてで、でも相手からの敵意はそれこそ怖いくらいに伝わってきた。 体は震えて止まらない。わずかに残るマナで妖精を呼び出したけど、彼らも『蛮族』にやられてしまった。 もうダメだ。正に絶体絶命、これで助かれば物語のヒロイン、助けてくれた人はヒーローだ。生憎、僕の思考は男性のそれで、助けてくれた人こそが女性だったわけだけど。
僕の眼前に迫った『蛮族』。無力な自分を呪い、立ち尽くす僕。 そんな僕らを突然、魔法の雲が覆い隠す。 確かに僕の体をも包み込んだそれは、けれども僕に効果を発することなく、目の前の『蛮族』だけを眠りへと誘ったんだ。
目前の状況が飲み込めず、唖然としていた僕の手が煙の外から引かれ、軽い僕はあっさりと抱きかかえられてしまった。 初めは連れ去られると思って暴れたりもしたけど、抱えた人の顔を見て大人しくした。絶世と言っても過言ではない美貌っていうのも少しはあったけど、彼女の目を見てわかったんだ、助けてくれてるんだってね。 その後、体力・魔力ともに限界だった僕は彼女の揺れる腕の中で眠りについてしまった。
翌朝目を覚ますと、町外れにある小さな家のベッドに僕はいた。 もしかしたら、寝ずに看病してくれていたのかもしれないね、彼女は僕が目を覚ましたと気づくなり、声をかけた。 優しく、暖かい声に僕は安堵したものだったよ。
それから話をして、しばらくの間泊まらせてもらえることになった。 いずれにせよ、この町から隠れ里までの帰り道を彼女は勿論、僕にもわからなかったからね。 それからの日々は楽しかった、朝起きて一緒に朝食の準備をして、昼は彼女の薬作りの手伝い、夜早く寝ろっていうのは子ども扱いみたいで、少し不貞腐れたりもしたけど僕を思ってくれてのことだろう、と暖かい気持ちにもなれた。 僕らフィーは妖精が自我を持った存在だ。当然仲間はいるけど、そこに血縁関係なんてものはない、だからかな? 彼女が母親みたいに思えたんだ。彼女にそれを伝えたら、微笑みながら頭を撫でてくれた。 毎日がとても新鮮で本当に楽しかった。
でも、2週間が経った頃からかな? 彼女の様子が変わり始めた。何かに苦しむ素振りがでて、顔色も悪くなっていった。 大丈夫かい? と声をかけても、大丈夫としか返ってこないし、理由もはっきりとは分からない。 もしかしたら、病かもしれない。そんな思いもあって、彼女を観察する事にした。 昼の間は何事もなく、念の為寝たふりをして観察していると、分かった。分かってしまったと言うべきかもね、彼女の症状と彼女の正体を。 彼女は『蛮族』、ラミアだった。 頭を過ぎるのは数週間前の死の直前。自分に襲い来る凶刃がフラシュバックし、無意識に喉から音が漏れた。 ヒュッという、かすれた音。
鋭敏な彼女の感覚がそれを聞き逃す筈もなく、振り返った彼女と目があった。 今思えば恥ずかしい、どころか過去の僕を殴ってやりたいのだけど、その瞬間僕の頭にあったのは「殺される」という一語だけだった。 微弱に震える僕の体と、恐怖が宿る瞳を見て彼女は察した。 悲哀と諦めの混じった瞳が一瞬見え、一度瞳を閉じた後に彼女は謝った。命を助けてもらい、生活を与えてくれた恩人に恐怖し拒絶しようとした僕に、それでもなお笑って謝ったんだ。
《後悔》、そんな言葉では言い表せない感情が、僕の小さな体を覆いつくす。生まれてからここまでの感情をもったことは決してなかった。
彼女が何をしてくれた? 僕を命を救ってくれた。
彼女は何故苦しんでる? 僕が家にいて、血を吸うのを我慢しているからだ。
彼女は、何故、悲しんでいる?! 僕のせいだ! 僕が彼女を拒絶した!
ガン、ガン、と自問と自答が頭を殴りつける。自責で心が張り裂けそう、とてもではないが冷静ではいられず、言いたいことは山ほどあるけど喉から言葉が出てこない。 そんな僕を見て、まだ震えていると思ったのだろうか? 彼女が家の玄関を開け、口を開く……。
混乱中の僕にでもわかった。ここで何もいえなければ彼女とは二度と会えないかもしれない。 それはイヤだった。それだけは納得できない! 自分の中でまとまってすらいない言葉を、途切れ途切れに話した。 ごめんなさい、離れたくない、君は僕を殺そうとした奴とは違う……などなど、最後のほうは覚えてないけど、彼女が後に言うにはぐしゃぐしゃに泣いてたそうだよ? 恥ずかしい限りだけどね。 散々喚き散らした僕は、混乱してなおかつ涙をぼろぼろに流していたこともあって、最後に一言残して眠ってしまったそうだ。
「……母さん」
ってね。
まぁ、その言葉が結果的に良かったんだろう。彼女の心にクリティカルってところかな。 彼女から僕が家に来てからというもの、人族の男を連れ込めなくなって血を吸っていなかったこと。 それでも本当の息子が出来たみたいで、中々帰ってもらうよう言い出せなかったこと。 今までラミアとしては珍しく、子を作っていなかったので僕に養子にならないかと、言ってくれたこと。 僕からも、これからは渇いたら僕の血を飲んで欲しいとか、これからも母さんと呼んでいい? などなど、色んな話をした。 僕も彼女や隠れ家の外の世界に興味が出だし、元より断るつもりも無かったので、養子の話を受けることにした。養子とは言っても何か手続きをするとかいうのではなく、これからも一緒に暮らしていこうっていう約束みたいなものだけどね。
彼女の今までの人生も教えてもらった。蛮族の斥候として働き、裏切られ、逃げ出し、その過程で傷を負い、それが原因の病で悲しいことに彼女は天寿を全うできないだろうとのことだった。 とは言っても、ラミアとしての寿命を迎えることはできないが、あと数年は平気だろう、だから余生は
幸せに争いなく生きたい、と彼女は話してくれた。
幸い彼女の願いは叶い、薬と平和な生活の甲斐もあってか、数年どころか10年近く生きることが出来た。 その間に彼女から受け継いだものは技術、知識、プレゼントにもらった宝石ケースなどなど色々あるけれど、その全てが僕の誇りだ。 この10年間であったことについては、僕の胸の内に収めておこう。 かけがえのない僕の宝物だからね。
これから僕は旅に出る、彼女との最後の約束を叶えに。
最期の日、彼女は笑って逝った。僕は彼女に救われたけど、自惚れでなければ僕も彼女を救うことができたんじゃないかな? 彼女の最後の言葉が、そう思わせたんだ。
「この世界を、色んな種族を、あなたの目で見て、耳で聞いて、感じて欲しい。」
「困難や危険もたくさんあるけれど、それと同じくらい素晴らしいこともあるこの世界を」
「あなたと過ごした私と同じくらい、この世界を楽しんでね、私の可愛いエスト」 |
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